カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/06/12

COBOLのインデントと可読性の高いコードの書き方を徹底解説!初心者でも読みやすいプログラムの基本

インデントと可読性の高いコードの書き方
インデントと可読性の高いコードの書き方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLのプログラムって、どこで改行すればいいのか分かりません。読みやすくするにはどうすればいいんですか?」

先生

「COBOLでは、インデントと呼ばれる行の先頭の空白がとても大切です。これによって、プログラム全体が見やすくなります。」

生徒

「インデントって具体的にはどうすればいいんですか?」

先生

「それでは、インデントのルールや、どうすればCOBOLのコードが読みやすくなるか、一緒に見ていきましょう!」

1. インデントとは?

1. インデントとは?
1. インデントとは?

インデントとは、プログラムの行の先頭に空白(スペース)を入れて、コードの構造を分かりやすくすることです。可読性(読みやすさ)を高めるために重要な書き方です。

特にCOBOLでは、段組みが明確に決まっているため、インデントが非常に重要になります。行の位置をそろえることで、プログラム全体の流れがはっきりと見えるようになります。

2. COBOLのインデントの基本ルール

2. COBOLのインデントの基本ルール
2. COBOLのインデントの基本ルール

COBOLでは、コードを書く位置にルールがあります。以下のように、それぞれの内容を書くカラム(列)が決まっています:

  • 1~6列目:行番号やラベル(あまり使わない)
  • 7列目:アスタリスク(*)で始めるとコメント行
  • 8列目以降:プログラムの命令を書く場所

そのため、プログラムの命令は基本的に8列目から書き始めるのがルールです。

3. インデントで構造を明確にしよう

3. インデントで構造を明確にしよう
3. インデントで構造を明確にしよう

COBOLでは、IF文やPERFORMなどの命令が入れ子(ネスト)になることがあります。このとき、インデントを使うことで、どの処理がどこに含まれているかを明確にできます。

例えば、次のような例を見てみましょう。


IF AGE >= 20 THEN
    DISPLAY "あなたは成人です。"
    PERFORM CHECK-ELIGIBILITY
END-IF

このように、IFに続く処理をインデント(字下げ)することで、構造が分かりやすくなります。

4. インデントがないとどうなる?

4. インデントがないとどうなる?
4. インデントがないとどうなる?

インデントを使わないと、どの命令がどこに属しているのか分かりにくくなります。たとえば、次のコードを見てください。


IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "あなたは成人です。"
PERFORM CHECK-ELIGIBILITY
END-IF

処理の範囲が分かりづらく、プログラムのミスにもつながりやすくなります。

5. インデントとコメントを合わせて使おう

5. インデントとコメントを合わせて使おう
5. インデントとコメントを合わせて使おう

さらにコードを読みやすくするために、コメントも一緒に使うと効果的です。コメントとは、プログラムの中に説明を入れるための文章です。

COBOLでは、*を使って次のように書きます:


* ユーザーの年齢をチェックする処理
IF AGE >= 20 THEN
    DISPLAY "あなたは成人です。"
END-IF

このようにコメントを適切に入れることで、自分があとから見たときにも分かりやすく、他の人にも伝わりやすいコードになります。

6. インデントでトラブルを防ぐ

6. インデントでトラブルを防ぐ
6. インデントでトラブルを防ぐ

インデントを使うことで、ミスを防ぐことにもつながります。たとえば、IF文の終わりを見逃してしまったり、どのPERFORMがどこまでか分からなくなると、正しく動作しなくなる可能性があります。

インデントを揃えておけば、こういったエラーも未然に防ぐことができます。

7. 読みやすさはプログラムの品質にもつながる

7. 読みやすさはプログラムの品質にもつながる
7. 読みやすさはプログラムの品質にもつながる

プログラムは、一度書いたら終わりではありません。あとから修正したり、別の人が読んで理解することもあります。

そのときに、インデントがきちんとしていないと、どこからどこまでが何の処理なのか分からなくなってしまいます。読みやすいコードは、ミスが少なく、保守もしやすい高品質なプログラムになります。

8. 実際にインデントを使ってみよう(サンプルコード)

8. 実際にインデントを使ってみよう(サンプルコード)
8. 実際にインデントを使ってみよう(サンプルコード)

次は、簡単なCOBOLプログラムを例にして、インデントの使い方を確認しましょう。


IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. INDENT-SAMPLE.
PROCEDURE DIVISION.
    DISPLAY "年齢を入力してください:".
    ACCEPT AGE.
    IF AGE >= 20 THEN
        DISPLAY "あなたは成人です。"
    ELSE
        DISPLAY "あなたは未成年です。"
    END-IF.
    STOP RUN.

このように、構造がはっきりしていると、読み手が迷うことなく理解できます。

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