カテゴリ: COBOL 更新日: 2026/01/02

COBOLのデバッグ完全解説!初心者でもわかる副作用の排除と注意点

デバッグ時の注意点(副作用の排除など)
デバッグ時の注意点(副作用の排除など)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLのプログラムを直そうとしても、どこが悪いのかわからないです…」

先生

「それは“デバッグ”と呼ばれる作業が必要ですね。バグとは“プログラムの間違い”のことです。」

生徒

「デバッグって難しそうですね。注意点とかあるんですか?」

先生

「はい、特に“副作用(ふくさよう)”には気をつけましょう。わかりやすく説明しますね!」

1. デバッグとは?COBOL初心者がまず知っておきたい基本

1. デバッグとは?COBOL初心者がまず知っておきたい基本
1. デバッグとは?COBOL初心者がまず知っておきたい基本

デバッグとは、プログラムにある間違い(バグ)を見つけて直す作業です。COBOLでも、変な出力になったり、処理が止まってしまったりした場合、何が原因かを調べる必要があります。

パソコン初心者の方にわかりやすく例えると、レシピ通りに料理を作ったつもりなのに、味がおかしい!となったときに、「調味料を入れすぎた?」「火加減が強すぎた?」など原因を探るのがデバッグです。

COBOLでプログラムを書くと、何百行にもなることもあります。だから、デバッグを効率よく行うためには、やり方のコツ注意点を知っておくと、時間を無駄にせずにすみます。

2. 副作用とは何か?初心者にもわかりやすく解説

2. 副作用とは何か?初心者にもわかりやすく解説
2. 副作用とは何か?初心者にもわかりやすく解説

プログラミングの世界で「副作用(ふくさよう)」とは、意図していない部分に影響を与えてしまうことを意味します。

たとえば、Aという変数を変えるつもりだったのに、Bの値も変わってしまった、というような状態です。

現実で言えば、部屋の掃除をしていたら、うっかり大事な書類も捨ててしまったという感じです。

COBOLでは、MOVEADDWRITEなどの命令を使うと、ファイルや変数の中身が書き換わることがあります。

デバッグをしているときに副作用をそのままにしておくと、本来直すべきバグとは関係ない部分に影響を与えて、さらに混乱することになります。

3. 副作用を避けるためのデバッグ手法

3. 副作用を避けるためのデバッグ手法
3. 副作用を避けるためのデバッグ手法

では、副作用を避けるにはどうしたらよいでしょうか?以下のポイントを守ることで、COBOL初心者でも安全にデバッグを進められます。

① テスト用のデータを使う

本番のデータではなく、ダミーのテストデータを使いましょう。本物のデータを壊すと、取り返しがつきません。

② ファイルは読み取り専用に

デバッグ中は、INPUT専用の設定にすることで、誤ってファイルを書き換えるのを防げます。

③ 値を一時的に表示させて確認

DISPLAY命令を使って、今の値を画面に出すことで、処理の流れを追いやすくなります。

④ 変数の初期化を忘れない

使う変数は、あらかじめINITIALIZE命令で初期化しておくと、前の値が残ってバグになるのを防げます。

⑤ 処理を小さく分けて確認

一度に全体をテストせず、1つ1つの処理単位で動作確認をしましょう。

4. DISPLAYで確認してみよう(サンプル付き)

4. DISPLAYで確認してみよう(サンプル付き)
4. DISPLAYで確認してみよう(サンプル付き)

次のようなCOBOLコードでは、DISPLAYを使って、副作用が起きていないかを確かめることができます。


IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. DEBUG-SAMPLE.

DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 A-NUMBER     PIC 9(3) VALUE 100.
01 B-NUMBER     PIC 9(3) VALUE 0.

PROCEDURE DIVISION.
    DISPLAY "処理前 A-NUMBER = " A-NUMBER
    DISPLAY "処理前 B-NUMBER = " B-NUMBER

    ADD 50 TO A-NUMBER GIVING B-NUMBER

    DISPLAY "処理後 A-NUMBER = " A-NUMBER
    DISPLAY "処理後 B-NUMBER = " B-NUMBER

    STOP RUN.

上記のように途中でDISPLAYを挿入することで、「どこで」「何が」起きているのかが明確になります。

出力結果は次のようになります:


処理前 A-NUMBER = 100
処理前 B-NUMBER = 000
処理後 A-NUMBER = 100
処理後 B-NUMBER = 150

このように、デバッグでは副作用が起きていないかを目で確かめながら、一つ一つ丁寧に確認していきましょう。

5. よくある副作用のパターン

5. よくある副作用のパターン
5. よくある副作用のパターン

ここでは、COBOL初心者が陥りやすい副作用の例をいくつか紹介します。

① 他の変数を書き換えてしまう

同じ変数を何度も使いまわしていると、他の処理の値を上書きしてしまうことがあります。

② ファイルの読み書き位置のミス

読み取り専用のつもりが、WRITEでファイルに書き込んでしまったというケースです。

③ 変数の初期化漏れ

INITIALIZEしないと、前の処理の値が残ったまま動作してしまい、結果がおかしくなります。

④ テスト中の処理を消し忘れる

テスト用に入れたDISPLAYSTOP RUNを、本番でそのまま残すと不具合の原因になります。

6. 副作用を排除した正しいデバッグの手順まとめ

6. 副作用を排除した正しいデバッグの手順まとめ
6. 副作用を排除した正しいデバッグの手順まとめ

COBOLでのデバッグ作業を成功させるには、「どこで間違えたのか」を正確に把握することが何よりも大切です。

  • テスト用のデータを用意してから始める
  • ファイルはなるべく書き換えないようにする
  • 処理の途中でDISPLAYを挟んで状態をチェックする
  • 初期化や変数名の重複に注意する

プログラミング未経験でも、上記のポイントを押さえるだけで、副作用のない、安全なデバッグができます。安心してCOBOLプログラムの修正作業に取り組みましょう!

まとめ

まとめ
まとめ

副作用を意識したデバッグがCOBOL理解を深める鍵

今回の記事では、COBOLのデバッグ作業において特に重要な 副作用の排除注意点について、初心者の方にも理解しやすい形で解説してきました。 COBOLのプログラムは、業務処理やバッチ処理などで長く使われることが多く、 一つの処理が別の処理へ影響を与えやすい特徴があります。 そのため、単純にエラーを直すだけでなく、 「修正したことで他の部分に影響が出ていないか」を意識することが、 正しいデバッグには欠かせません。

副作用とは、本来変更するつもりのなかった変数やファイル、 あるいは処理の流れにまで影響が及んでしまう状態のことです。 COBOLでは、MOVEやADD、WRITEといった命令によって、 意図せずデータが書き換えられてしまうケースも少なくありません。 そのため、デバッグ中は「今どの変数が変わったのか」 「ファイルの中身は安全か」といった視点を常に持つことが重要になります。

DISPLAYを使った安全な確認と処理の切り分け

記事内で紹介したように、DISPLAY命令を活用することで、 処理の途中経過や変数の値を目で確認でき、 副作用が起きていないかをその場で判断できます。 これはCOBOL初心者にとって非常に心強いデバッグ方法です。 プログラムの前後で値を表示するだけでも、 「どこで予想外の変更が起きたのか」が明確になります。

また、処理を小さな単位に分けて確認することも大切です。 一度にすべてを直そうとせず、 一つの処理、一つの変数に注目して動作を確かめることで、 バグの原因を正確に特定しやすくなります。 この考え方は、実務でのCOBOL開発や保守作業でもそのまま役立ちます。

まとめとしてのサンプルプログラム

ここで、副作用を意識したデバッグ確認の考え方を整理するために、 シンプルなサンプルプログラムを見てみましょう。 処理前と処理後の値を表示することで、 予期しない変更が起きていないかを確認できます。


IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. SIDE-EFFECT-CHECK.

DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 BASE-VALUE    PIC 9(3) VALUE 200.
01 RESULT-VALUE  PIC 9(3) VALUE 0.

PROCEDURE DIVISION.
    DISPLAY "処理前 BASE-VALUE:" BASE-VALUE
    DISPLAY "処理前 RESULT-VALUE:" RESULT-VALUE

    ADD 30 TO BASE-VALUE GIVING RESULT-VALUE

    DISPLAY "処理後 BASE-VALUE:" BASE-VALUE
    DISPLAY "処理後 RESULT-VALUE:" RESULT-VALUE

    STOP RUN.

このように、処理の前後で値を表示するだけでも、 副作用の有無を確認しやすくなります。 学習段階ではDISPLAYを多めに使い、 プログラムの動きを丁寧に追いかけることが、 安全で確実なデバッグにつながります。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「デバッグって、ただエラーを直すだけだと思っていましたけど、 他のところに影響が出ていないかも大事なんですね。」

先生

「その通りです。特にCOBOLでは副作用に気づかないと、 別の不具合を生んでしまうことがあります。」

生徒

「DISPLAYで前後の値を見るだけでも、 安心して修正できる気がしました。」

先生

「それが正しいデバッグの第一歩ですね。 処理の流れを目で確認する習慣をつけましょう。」

生徒

「これからは、急いで直すよりも、 副作用がないかを意識して確認してみます。」

先生

「その姿勢がとても大切です。 副作用を排除できれば、 安定したCOBOLプログラムが書けるようになりますよ。」

カテゴリの一覧へ
新着記事
New1
C#
C#のLINQでAny・Allなど条件確認メソッドの使い方を完全ガイド!初心者でもわかるデータ検証
New2
C#
C#のデフォルト引数と名前付き引数の使い方を解説!初心者でも安心のやさしい入門
New3
C#
C#のオブジェクト初期化子を完全ガイド!初心者でもわかる便利な使い方
New4
COBOL
COBOLの帳票出力と編集を完全マスター!条件付き表示で分かりやすい書類を作る方法
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
C#
C#のpartialクラスとは?初心者でも理解できるクラス分割の基本
No.2
Java&Spring記事人気No2
C#
C#でJSONファイルを読み書きする方法(JsonSerializer・Newtonsoft.Json)
No.3
Java&Spring記事人気No3
C#
C#でswitch式を使う方法!C# 8.0以降の新機能を解説
No.4
Java&Spring記事人気No4
COBOL
COBOLの数値データ型「PIC 9」の使い方と注意点をやさしく解説!
No.5
Java&Spring記事人気No5
C#
C#のLINQクエリ構文の書き方と基本操作をマスターしよう
No.6
Java&Spring記事人気No6
C#
C#のLINQ(リンク)とは?基本概念とデータ操作を初心者向けに徹底解説!
No.7
Java&Spring記事人気No7
C#
C#のCancellationTokenを使ったキャンセル処理を完全ガイド!非同期処理を安全に止める方法
No.8
Java&Spring記事人気No8
C#
C#の非同期処理とUIスレッドをマスター!WPF/WinFormsでアプリが止まる問題を解決