COBOLのステップ実行とブレークポイント完全ガイド!初心者でもわかるデバッグの基本
生徒
「先生、COBOLでプログラムを間違えたとき、どうやってどこが悪いのか調べるんですか?」
先生
「COBOLでは『ステップ実行』や『ブレークポイント』を使って、一行ずつ動かして確認することができるんだ。」
生徒
「それってどうやるんですか?難しそう……」
先生
「大丈夫!とっても簡単だから、初心者でもすぐにできるようになるよ。順番に説明していこう!」
1. デバッグとは?
デバッグとは、プログラムの中にある間違いやバグ(不具合)を見つけて、正しく直す作業のことです。
パソコンが苦手な初心者の方でも、COBOLのデバッグは意外とカンタンにできます。その中でも特に便利なのがステップ実行とブレークポイントです。
2. ステップ実行とは?
ステップ実行とは、プログラムを一行ずつ順番に動かして、動作を確認する方法です。
イメージとしては、「再生ボタン」ではなく、「コマ送りボタン」で1つずつ進めていく感じです。
一行ずつ動かして、「今、何が動いたのか」「どの変数にどんな値が入っているか」を目で確認することができます。
3. ブレークポイントとは?
ブレークポイントとは、「ここで一時停止して!」という印のことです。
プログラム全体をいきなり動かしてしまうと、どこで何が起きたのか分かりにくくなりますよね。
そこで、ブレークポイントをあらかじめ設定しておくと、その行で自動的に止まってくれるので、とても便利なんです。
4. COBOLのステップ実行の流れ
COBOLのステップ実行をするには、主に次のような手順になります。
- 1. 開発ツール(例:Visual COBOL や NetCOBOL)でソースコードを開く
- 2. デバッグモードに切り替える
- 3. スタート位置にカーソルを置いてステップ実行する
下記のような簡単なCOBOLコードで試してみましょう。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. STEP-TEST.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 AGE PIC 99 VALUE 18.
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY "年齢は:" AGE.
IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "成人です。"
ELSE
DISPLAY "未成年です。"
END-IF.
STOP RUN.
ステップ実行をすると、1行ずつ以下のように動作が確認できます:
- DISPLAYで「年齢は:18」と表示
- IF文に入る
- 18は20より小さいので、ELSEの中が実行
- 「未成年です。」と表示
5. COBOLでブレークポイントを設定する方法
COBOLの開発ツールには、ブレークポイントを設定するための機能が用意されています。
一般的な手順は次のとおりです。
- ソースコードの行番号の左側をクリック(赤い●が出る)
- または、行を選んで「F9」キーを押す
- その行でプログラムが一時停止するようになる
たとえば、IF AGE >= 20 THEN の行にブレークポイントを設定すれば、そこまで一気に実行して自動で止まります。
6. 実行結果を見て確認しよう
ステップ実行中は、変数(例:AGE)の値が画面に表示されるツールも多いです。
また、「次の行で何が起こるか?」を考えながら進めることで、プログラムの流れや条件分岐の仕組みが自然と身についてきます。
実行結果の例:
年齢は:18
未成年です。
7. ステップ実行やブレークポイントが役立つ場面
これらのデバッグ方法は、以下のようなときに特に効果を発揮します。
- プログラムの途中で止まってしまう
- 表示されるはずの結果が出てこない
- 条件分岐が正しく動いているか確認したい
たとえば、IF文で「>=」を「>」と間違えてしまうと、20歳の人が成人と判定されません。
そうしたバグを見つけるのに、ステップ実行とブレークポイントはとても役立ちます。
8. COBOL初心者でもできるおすすめのやり方
COBOLに不慣れな人でも、以下のようにすればスムーズに使えます。
- 最初に簡単なプログラムから試す(AGEの例がおすすめ)
- 最初の1行にブレークポイントを置いて確認
- その後ステップ実行で1行ずつ進める
- 表示された変数の中身を見る
まずは「何が表示されたか」「IF文の条件はどう評価されたか」を見ていくところから始めてみましょう。
9. ステップ実行とブレークポイントで効率アップ!
COBOLのプログラムを効率よく学ぶためには、動作を目で見て確認することがとても大切です。
ステップ実行とブレークポイントは、目に見える形でプログラムの動きを確認できるから、初心者にはピッタリの方法です。
難しい用語がたくさん出てきそうなイメージのあるCOBOLですが、こうしたツールを活用すれば、楽しく理解しながらデバッグすることができます。
まとめ
ステップ実行とブレークポイントはCOBOLデバッグの基本
今回の記事では、COBOLにおけるステップ実行とブレークポイントという、 デバッグの基本となる重要な考え方と使い方について詳しく解説してきました。 COBOLは業務システムや基幹システムで長年利用されている言語であり、 条件分岐や計算処理、ファイル操作などが複雑に組み合わさることが多いのが特徴です。 そのため、プログラムが思った通りに動かない場合でも、 どこで何が起きているのかを正確に把握できる力がとても重要になります。
ステップ実行は、プログラムを一行ずつ順番に動かしながら、 変数の値や条件分岐の判定結果を確認できる便利な方法です。 一気に最後まで実行するのではなく、 「今この行では何が起きたのか」をその都度確認できるため、 初心者でもプログラムの流れを理解しやすくなります。 特にIF文の判定やDISPLAY文の実行タイミングを目で追える点は、 COBOLの学習を進めるうえで大きな助けになります。
ブレークポイントを使うことで原因特定がしやすくなる
ブレークポイントは、「ここで一度止まって確認したい」という場所に設定することで、 プログラムの実行を自動的に一時停止させる仕組みです。 これにより、長いプログラムでも必要な場所まで一気に実行し、 問題が起きそうな行だけを重点的にチェックできます。 条件分岐の直前や、重要な計算処理の前後にブレークポイントを置くことで、 無駄なく効率的にデバッグが行えるようになります。
ステップ実行とブレークポイントを組み合わせることで、 「止める」「確認する」「少し進める」という流れが自然に身につき、 デバッグ作業に対する不安も減っていきます。 これは初心者だけでなく、実務でCOBOLを扱うエンジニアにとっても、 安定したプログラムを作るための基本動作と言えるでしょう。
まとめとしてのサンプルプログラム
ここで、ステップ実行とブレークポイントを使って確認しやすい シンプルなサンプルプログラムをもう一度見てみましょう。 条件分岐の動きを確認するのに最適な構成になっています。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. DEBUG-SUMMARY.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 AGE PIC 99 VALUE 25.
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY "現在の年齢:" AGE.
IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "判定結果:成人"
ELSE
DISPLAY "判定結果:未成年"
END-IF.
STOP RUN.
このプログラムでは、IF文の行にブレークポイントを設定し、 そこからステップ実行で進めることで、 条件がどのように評価されているかを確認できます。 実際に動きを見ながら確認することで、 条件分岐の理解がより深まり、ミスにも気づきやすくなります。
生徒
「ステップ実行で一行ずつ見ていくと、 プログラムがどう動いているのかがよく分かりました。」
先生
「そうですね。COBOLは処理の流れを理解することがとても大切なので、 ステップ実行は初心者にぴったりの方法です。」
生徒
「ブレークポイントを使えば、 長いプログラムでも必要なところだけ確認できるのが便利ですね。」
先生
「その通りです。止めたい場所を意識して設定できるようになると、 デバッグの効率が一気に上がりますよ。」
生徒
「これからはエラーが出ても慌てずに、 ステップ実行とブレークポイントで確認してみます。」
先生
「それができれば、COBOLの理解も深まり、 安定したプログラムが書けるようになります。 ぜひこの方法を活用してください。」