COBOLのコードリーディング完全ガイド!初心者でもわかる読み方とありがちなミス
生徒
「COBOLのプログラムって、どうやって読めばいいんですか?パッと見ても、どこから見たらいいのかわからなくて……」
先生
「COBOLのコードリーディングは、ちょっとしたコツを覚えるだけでずっと読みやすくなるんだ。実は、読む順番や見るポイントがあるんだよ。」
生徒
「読む順番があるんですね!あと、間違いやすいポイントも教えてもらえますか?」
先生
「もちろん!よくある見落としやすいミスもあわせて、一緒に見ていこう!」
1. COBOLコードリーディングの基本とは?
COBOL(コボル)は、英語のような文法で書かれるプログラミング言語です。昔から銀行や保険会社など、業務系のシステムで広く使われています。
コードリーディングとは、他人や過去の自分が書いたプログラムを読む力のことです。読み方を覚えることで、プログラムの仕組みや動作がわかり、バグの発見や改善ができるようになります。
COBOLは見た目が整っている分、未経験者にも読みやすい反面、「どこから読めばいいかわからない」という声も多いです。
2. COBOLのコード構造を理解しよう
COBOLは、大きく分けて次の4つの「部(DIVISION)」で構成されています。
- IDENTIFICATION DIVISION:プログラムの名前などを定義
- ENVIRONMENT DIVISION:実行環境の設定(初心者は読み飛ばしてOK)
- DATA DIVISION:変数(データ)の定義
- PROCEDURE DIVISION:実際の処理(読み始めるのはここ!)
まずはPROCEDURE DIVISIONから読むのが基本です。ここに、処理の流れがすべて書かれています。
3. 実際のCOBOLコードを見てみよう
以下は簡単なCOBOLプログラムの例です。順を追ってどのように読むかを見ていきましょう。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. READ-EXAMPLE.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 AGE PIC 99 VALUE 17.
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY "年齢を確認します。".
IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "成人です。"
ELSE
DISPLAY "未成年です。"
END-IF.
STOP RUN.
このコードでは、「AGE」という変数に「17」が入っており、それが20以上かどうかで分岐処理しています。こうした流れを、上から順番に追いながら確認することが、コードリーディングの第一歩です。
4. 見るべきポイントと読み方のコツ
初心者がCOBOLを読むときは、次の3ステップで読み進めるとわかりやすくなります。
- 1. 変数に注目する:DATA DIVISIONでどんな値が定義されているかを見る
- 2. 処理の流れを追う:PROCEDURE DIVISIONで、DISPLAYやIFなどの命令を追いかける
- 3. 出力結果をイメージする:どんな表示がされるか、頭の中でシミュレーションする
COBOLは、「読む」ことを前提に設計された言語なので、英語の文章を読む感覚に近いです。
5. よくあるコードリーディング時の見落としやすいミス
未経験者がやってしまいやすいありがちなミスには、以下のようなものがあります。
- DISPLAYの内容を見落とす:実行結果に直結するので重要
- 変数の初期値を見ない:DATA DIVISIONのVALUEで決まる
- IF文の条件を逆に読む:「>=」や「<」の意味を正確に理解する
- END-IFなどの終了記号を忘れる:COBOLでは必ず終了記号が必要
特にIF文の条件は、COBOL初心者がよく間違えるポイントです。以下に例を示します。
IF AGE > 20 THEN
DISPLAY "成人です。"
END-IF
このように書くと、「20歳ちょうどの人」は成人と判断されません。多くの人がここでミスをして、意図しない動作になります。
6. 実行結果を想像して読む練習をしよう
実際にプログラムを動かさなくても、表示される内容を予想する練習がとても効果的です。
先ほどのサンプルを例に、AGEの値を変えたらどうなるかを考えてみましょう。
01 AGE PIC 99 VALUE 20.
このように書き換えると、実行結果は以下のようになります。
年齢を確認します。
成人です。
コードを読むときは、「この変数の値だと、どこが実行されて、何が表示されるか?」を常に考える癖をつけましょう。
7. 読み間違いを防ぐテクニック
初心者が読み間違いを防ぐための工夫もいくつかあります。
- インデント(字下げ)を整える:IFやLOOPの中が見やすくなる
- 変数名に注目する:意味がわかる名前になっているか確認
- 処理ごとに区切って読む:1文ずつ区切ると理解しやすい
特に、インデントが整っていないと、IF文の範囲がわからなくなることがあります。次のようにきれいに揃えるのがポイントです。
IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "成人です。"
ELSE
DISPLAY "未成年です。"
END-IF
8. プログラムを読む力は徐々に育つ
プログラミング未経験者でも、毎日少しずつCOBOLのコードを読む練習をすれば、自然と慣れていきます。
最初はDISPLAYの内容やIF文の条件だけでもいいので、一部分に注目して、何をしているのかを理解していくのが近道です。
「読みやすく整ったプログラム=バグが少ないプログラム」とも言えるので、コードリーディングはバグを防ぐためにもとても大切な力になります。
まとめ
COBOLのコードリーディングは、初心者が最初につまずきやすいポイントが多いように見えますが、記事で学んだように「読む順番」と「見るポイント」を押さえるだけで、格段に理解しやすくなる特徴があります。まず最初に確認すべきなのは、COBOLという言語が英語に近い文法で書かれるため、文章を読む感覚で処理の流れを追えるという点です。特にPROCEDURE DIVISIONから読み始めることで、プログラムがどのように動作しているのかを肌で感じられるようになります。DATA DIVISIONで変数を把握し、変数の初期値や型を理解したうえでPROCEDUREの処理を追いかけると、DISPLAYによる出力やIF文の分岐が視覚的にイメージできるようになります。 また、COBOLでは変数の初期値や条件式の書き方が重要です。IF文の条件式を読み間違えると、正しい実行結果をイメージできず、「20以上」と「20より大きい」の違いだけでも処理の結果が変わるため、初心者がよくつまずく部分です。こうした部分は普段から「どんな値が入るのか」「条件に沿ってどのように動作するのか」をシミュレーションしながら読み進めることで、自然と理解が深まっていきます。 コードリーディングの上達のためには、表示されるメッセージを丁寧に追い、変数の意味を読み取り、IFやEND-IFの範囲を正しく把握することが欠かせません。インデントを整え、構造をきれいに見せる習慣をつけることで、他人のコードを読む際にも読みやすさが向上します。読みやすいプログラムはバグが少ないという特徴があるため、読みながら改善点を見つける経験が積めれば、そのまま品質向上にもつながります。 さらに、COBOLのプログラム構造はDIVISIONで明確に分かれているため、どの部分が何を担当しているのかを意識しながら読む習慣がつけば、複雑な業務処理でも迷わずに全体像を掴めるようになります。IDENTIFICATION DIVISIONは軽く確認し、ENVIRONMENT DIVISIONは初心者は飛ばしてもよい部分ですが、DATA DIVISIONとPROCEDURE DIVISIONの関係性を理解していくと、COBOLの仕組みを深く理解することができます。たとえば、DATA DIVISIONで定義したAGEやカウンタ変数が、PROCEDUREでどのように使われているのかを丁寧に読み解くことが、コードリーディングの本質的な練習になります。 以下には、記事の内容を補足する形で、読み方の練習に使いやすい小さなCOBOLサンプルを掲載しています。変数の動きや表示されるメッセージをイメージしながら読み進めることで、コードリーディングの理解がより深まるでしょう。
コードリーディング練習用サンプル
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. SAMPLE-READ.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 SCORE PIC 99 VALUE 85.
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY "点数を確認します。".
IF SCORE >= 90 THEN
DISPLAY "評価:たいへんよい".
ELSE
IF SCORE >= 70 THEN
DISPLAY "評価:よい".
ELSE
DISPLAY "評価:ふつう".
END-IF
END-IF.
STOP RUN.
このサンプルでは、まずSCOREという変数に着目し、その値がどの条件に該当するかを読みながら実行結果を想像する練習ができます。特にIF文が入れ子になっているため、インデントやEND-IFの位置を確認しながら読むことが重要です。実務でもIFの範囲を誤解したり、変数の初期値を見落として別の動作を想定してしまうミスがよく起こるため、こうした練習で小さな読み違いを防ぐ力が養われます。コードリーディングは繰り返すほどコツがつかめるので、毎日少しずつでも読み進める習慣をつけると大きな成長につながります。
生徒
「先生、COBOLのコードを読むって難しそうに思っていたんですが、読む順番があるって知って、ちょっと安心しました!」
先生
「順番を意識するだけでも読みやすさが全然違いますよ。特にPROCEDURE DIVISIONから読むのは基本中の基本です。」
生徒
「変数の初期値も見逃しちゃいけないんですね。VALUEの設定ってこんなに大事だとは知りませんでした。」
先生
「ええ、初期値の見落としは本当に多いミスなんです。コードリーディングでは最初に変数をしっかり確認しておく癖をつけるといいですよ。」
生徒
「IF文の条件も注意しないと間違った動作を想像しちゃいそうです。でも英語っぽく書かれているから読みやすい部分もありますね。」
先生
「そうですね。英語を読むように処理をなぞると理解しやすいのがCOBOLの良いところです。慣れればもっと自然に読めますよ。」
生徒
「毎日少しずつでも読み続ければ、コードリーディングの力がつきそうですね!今日のサンプルも練習してみます。」
先生
「その気持ちが何より大切です。読み続ければ必ずプログラムの全体像が見えるようになりますよ。」