COBOLのコンパイラと開発環境を徹底解説!初心者にもわかりやすい入門ガイド
生徒
「COBOLって、どうやってパソコンで動かすんですか?」
先生
「COBOLをパソコンで使うためには、まず“コンパイラ”というソフトを使って、プログラムを機械語に変える必要があります。」
生徒
「コンパイラってなんですか?難しそう…」
先生
「大丈夫です!コンパイラは、COBOLで書いた文章をパソコンが理解できる言葉に翻訳してくれる“通訳”のようなものですよ。」
1. COBOLの開発に必要なものとは?
プログラミング初心者がCOBOL(コボル)を始めるために最低限必要なのは、コンパイラと開発環境の2つです。この2つがそろって、はじめてCOBOLのプログラムを書いて、動かすことができます。
コンパイラとは、COBOLで書いたプログラムを、パソコンが実行できる形に変換するためのソフトです。人が読める文章のようなCOBOLのコードを、パソコン専用の命令に「翻訳」してくれる役割があります。コンパイラがなければ、プログラムを書いても実行できません。
開発環境とは、プログラムを書く・保存する・実行する、といった作業をまとめて行える場所のことです。ノートとペンだけでなく、消しゴムや定規がそろっている机を想像すると分かりやすいでしょう。文字を入力するエディタや、実行結果を確認するための画面が含まれます。
初心者向け:COBOL開発の全体イメージ
① エディタでCOBOLプログラムを書く
② コンパイラでプログラムを変換する
③ 実行して結果を見る
最初は「難しそう」と感じるかもしれませんが、実際には文章を書く → 翻訳する → 動かすというシンプルな流れです。この基本を押さえておけば、後の学習もスムーズに進められます。
2. COBOLの代表的なコンパイラ一覧
COBOLには複数のコンパイラがあり、学習目的か、仕事で使うかによって選び方が変わります。ここでは、初心者が触れやすく、かつ実務でもよく名前を聞く代表的なCOBOLコンパイラを紹介します。それぞれの特徴を知っておくと、自分に合った環境を選びやすくなります。
■ GnuCOBOL(グニューコボル)
無料で使えるオープンソースのCOBOLコンパイラで、学習用として最も人気があります。Windows、Linux、Macなど幅広い環境で動作し、自宅のパソコンでも気軽に始められます。
インストール後は、テキストファイルにCOBOLを書いてコンパイルするだけなので、「まずは動かしてみたい」という初心者に最適です。市販の教科書やネット記事でも、GnuCOBOLを前提にした解説が多いのも安心材料です。
cobc -x sample.cob
このように、簡単なコマンドで実行できる点も、最初の学習では大きなメリットです。
■ Micro Focus COBOL(マイクロフォーカス・コボル)
企業システムの開発現場で多く使われている有料のCOBOL開発環境です。画面操作中心のGUIが整っており、エラー表示やデバッグ機能も充実しています。
初心者にとっては少し高機能ですが、「将来、仕事でCOBOLを使いたい」という人には、現場の雰囲気を知る良い経験になります。まさに業務向けの本格的な道具箱です。
■ IBM Enterprise COBOL(アイビーエム・エンタープライズ・コボル)
銀行や保険、公共系システムなどで使われる、IBMのメインフレーム専用のCOBOLコンパイラです。個人のパソコンで使うことは少なく、企業の大型コンピュータ環境で活躍します。
学習用として触れる機会は限られますが、「COBOLが社会インフラを支えている」ことを知る上では、ぜひ名前を覚えておきたい存在です。
このように、COBOLコンパイラは用途によって役割が分かれています。まずはGnuCOBOLで基礎を学び、必要に応じて他のコンパイラを知っていく、という流れが無理のない進め方です。
3. COBOL開発環境の種類と選び方
COBOLの開発環境とは、プログラムを書く・保存する・実行結果を確認するまでを一通り行える場所のことです。コンパイラ単体でも動かせますが、初心者のうちは開発環境を整えておくと、作業ミスや迷いがぐっと減ります。
選ぶポイントは、「自分のパソコンで使えるか」と「操作が分かりやすいか」です。最初から完璧な環境を目指す必要はなく、まずは触ってみることを優先しましょう。
■ Windowsで使える開発環境
Windowsパソコンでは、無料で始められる組み合わせが多く、学習環境として人気があります。
- GnuCOBOL + VS Code:テキスト編集と実行を分けて考えられる定番構成です。VS Codeはメモ帳感覚で使え、初心者でも迷いにくいのが特徴です。
- Micro Focus Visual COBOL:画面操作が中心で、ボタンを使って実行できるため、業務向けの雰囲気を体験できます。
初心者向け:開発環境で行う基本作業
① エディタでCOBOLを書く
② 保存する
③ 実行して結果を見る
■ Macで使える開発環境
MacではGnuCOBOLがよく使われます。Homebrewを使えば、コマンド一つで導入でき、学習用として十分な環境が整います。
■ オンラインで動かせるCOBOL
インストールが不安な場合は、ブラウザ上で動かせるサービスも便利です。環境構築なしで試せるため、「まずはCOBOLを見てみたい」という人に向いています。
- rextester.com
- tutorialspoint.com COBOL editor
どの環境を選んでも、基本の考え方は同じです。自分にとって扱いやすい開発環境を選ぶことが、COBOL学習を長く続けるコツになります。
4. コンパイルと実行の流れを知ろう
COBOLプログラムを書くとき、まずは「テキストファイル」にCOBOLの文法でプログラムを書きます。
それを「コンパイル(翻訳)」して、パソコンが実行できる形にします。最後に、「実行」して結果を見ます。
以下は、GnuCOBOLでCOBOLプログラムを書いて実行する流れの簡単な例です。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. HELLO-WORLD.
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY "こんにちは、COBOLの世界!".
STOP RUN.
上記をテキストファイル(例:hello.cob)として保存し、コマンドで以下のように打ちます:
cobc -x hello.cob
./hello
結果はこのように表示されます:
こんにちは、COBOLの世界!
このように、COBOLはとてもシンプルに始めることができます。
5. 初心者におすすめのCOBOL学習ステップ
パソコンが初めての方にも、COBOLの学習はゆっくりと進めれば大丈夫です。最初は簡単な「表示(DISPLAY)」から始めて、少しずつ「条件分岐」や「繰り返し」などを学んでいきましょう。
まずは、無料で使えるGnuCOBOLをインストールして、簡単なプログラムを書くことから始めるのがおすすめです。
ネットで「GnuCOBOL インストール方法」と検索すれば、インストール手順の解説もたくさん見つかります。
また、Visual Studio Codeなどの使いやすいエディタを使えば、プログラミングがもっと楽になります。
まとめ
COBOLをパソコンで動かすには、まず「コンパイラ」と「開発環境」の理解が欠かせません。コンパイラは、COBOLで書いたプログラムをパソコンが読める言葉に翻訳してくれるもので、初心者にとっては「通訳」のような存在です。代表的なものには、GnuCOBOLやMicro Focus COBOL、IBM Enterprise COBOLがあります。無料で学習に使えるものもあれば、企業で利用される有料の高機能なものもあります。
一方で、開発環境は、COBOLのプログラムを書くための道具がそろった作業机のような存在です。WindowsではVisual Studio Code(VSCode)とGnuCOBOLの組み合わせが人気で、MacでもGnuCOBOLが利用可能です。さらに、ブラウザ上で使えるオンラインエディタを使えば、ソフトをインストールせずに学ぶこともできます。
実際に手を動かしてCOBOLのプログラムを書いてみると、流れが見えてきます。次のサンプルは、GnuCOBOLで書いたシンプルなHello Worldプログラムです。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. HELLO-DEMO.
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY "COBOLを始めてみよう!".
STOP RUN.
このような簡単な出力から始めることで、徐々にCOBOLの構文や動作を理解できるようになります。初学者は、まずGnuCOBOLをインストールし、実行してみることが第一歩です。
COBOLは昔の言語というイメージがあるかもしれませんが、現在でも多くの企業で使われている現役の言語です。開発環境を整え、コンパイラを正しく使えば、自分の書いたコードが画面に結果として表示される喜びを実感できます。
プログラミング初心者にとって、最初のハードルは「実行環境を整えること」ですが、この記事で紹介した手順やツールを参考にすれば、COBOLの世界に安心して入門できます。焦らず、ひとつひとつ学んでいきましょう。
生徒
「COBOLのプログラムって、書くだけじゃなくて“実行できるようにする準備”も必要なんですね。」
先生
「そうですね。コンパイラがあって初めて、書いたCOBOLコードが動くようになります。」
生徒
「GnuCOBOLとか、無料で使えるものもあるなら、ちょっと安心しました。」
先生
「ええ、まずは簡単な開発環境を整えて、Hello Worldから始めてみましょう。徐々に慣れていけば、どんどん楽しくなりますよ。」
生徒
「オンラインでも試せるっていうのは、パソコンに自信がない人にもいいですね。」
先生
「その通り。学び始めるきっかけは、小さくてOK。まずはひとつ、実行できたら、それが大きな一歩ですよ。」