C#のデータ型とは?数値・文字列・配列・タプルの使い分けをやさしく解説
生徒
「C#のデータ型って何ですか?パソコンは数字しかわからないって聞いたことがあるけど……」
先生
「とてもいい質問ですね。C#では『データ型』を使って、数字・文字・複数の値などを区別していますよ。」
生徒
「それって、どんな種類があるんですか?」
先生
「それでは、基本的なデータ型について、実際の使い方も交えて見ていきましょう!」
1. C#のデータ型とは?
まず、「データ型(データがた)」とは、コンピュータが扱う情報の種類のことをいいます。たとえば、「数値」「文字」「文章」「複数の値」など、それぞれ使い方や保存の仕方が違います。
プログラミング未経験の人には、「データ型」は入れ物の種類と思ってください。リンゴを入れるためのかごと、みかんを入れるための袋では、形が違いますよね?それと同じように、数値を入れる型、文字を入れる型、それぞれ適した型があります。
ここでは、C#の基本的なデータ型として、以下の4つを取り上げて解説します。
- 数値型(int, double など)
- 文字列型(string)
- 配列型(Array)
- タプル型(Tuple)
2. 数値型(int, double)
数値型は、数字を扱うためのデータ型です。たとえば、「年齢」「価格」「身長」などをプログラムに入れるときに使います。
主な種類には次のようなものがあります。
int:整数(小数点のない数)を扱うdouble:小数点を含む数(実数)を扱う
例えば、年齢なら「int」、身長なら「double」を使います。
int age = 25;
double height = 165.5;
Console.WriteLine("年齢:" + age);
Console.WriteLine("身長:" + height + "cm");
年齢:25
身長:165.5cm
3. 文字列型(string)
stringは、文字や文章を表すデータ型です。名前やメッセージなど、「文字列」を扱いたいときに使います。
「こんにちは」「山田太郎」「abc123」など、全部string型です。
string name = "山田太郎";
string greeting = "こんにちは!";
Console.WriteLine("名前:" + name);
Console.WriteLine(greeting);
名前:山田太郎
こんにちは!
文字列は、ダブルクォーテーション(")で囲むのがルールです。
4. 配列型(Array)
配列(はいれつ)とは、複数の同じ種類のデータをまとめて保存できる入れ物です。
たとえば、5人分の点数をそれぞれint型で書くより、配列でまとめたほうが管理しやすくなります。
int[] scores = { 80, 90, 70, 85, 60 };
Console.WriteLine("1人目の点数:" + scores[0]);
Console.WriteLine("3人目の点数:" + scores[2]);
1人目の点数:80
3人目の点数:70
配列の数は0から数えるので、「scores[0]」は1人目、「scores[2]」は3人目になります。
5. タプル型(Tuple)
タプル(Tuple)とは、複数の違う型のデータを1つにまとめて保存できる型です。
たとえば、「名前(文字列)」と「年齢(整数)」をひとまとめにしたいときに便利です。
var person = ("山田太郎", 30);
Console.WriteLine("名前:" + person.Item1);
Console.WriteLine("年齢:" + person.Item2 + "歳");
名前:山田太郎
年齢:30歳
varというのは、「この変数の型は自動で判断してね」という便利な書き方です。
person.Item1やItem2で、タプルの中の値を取り出せます。
6. 使い分けのポイント
ここまでで紹介したデータ型の違いを、どんな場面で使うかでまとめると以下のようになります。
- int:整数(例:年齢、人数)
- double:小数を含む数(例:身長、重さ)
- string:文字や文章(例:名前、メッセージ)
- 配列:同じ種類のデータをまとめたいとき(例:点数の一覧)
- タプル:異なる種類のデータをまとめたいとき(例:名前と年齢のセット)
料理で例えるなら、数値型や文字列型は単品の材料、配列は同じ材料をまとめた袋、タプルは材料の詰め合わせセットのようなものです。
まとめ
C#におけるデータ型は、プログラムを書くうえで非常に重要な基礎知識です。今回解説した「int」「double」「string」「配列」「タプル」は、日常的な開発でよく使われる基本的な型であり、それぞれの役割と使い方を知ることで、データの扱いがグッと上達します。
たとえば「int」は年齢や在庫数などの整数を、「double」は身長や金額のように小数点を含む数値を扱う場面で使われます。「string」は人の名前や文章を管理するときに欠かせません。型によって扱えるデータの種類が違うため、適切に使い分けることが大切です。
また、配列は同じ種類の値をまとめて扱うのに便利です。「複数のテストの点数」「商品一覧」などを1つの変数で管理できます。一方、タプルは異なる型をまとめられるのが特徴で、例えば「名前(string)」と「年齢(int)」のように異なる性質の情報を1つのセットとして使いたいときに非常に役立ちます。
以下はそれぞれのデータ型を使って、簡単なプロフィールを表示するサンプルコードです。
class Program
{
static void Main()
{
string name = "佐藤花子";
int age = 28;
double height = 162.3;
int[] scores = { 82, 74, 90 };
var profile = (name, age, height);
Console.WriteLine("名前:" + profile.name);
Console.WriteLine("年齢:" + profile.age + "歳");
Console.WriteLine("身長:" + profile.height + "cm");
Console.WriteLine("国語の点数:" + scores[0]);
}
}
このように、基本のデータ型を組み合わせることで、実用的なデータ構造を簡単に作ることができます。特に初心者のうちは「intは整数」「stringは文字」「配列は一覧」「タプルはセット」という感覚を覚えておくと理解しやすくなります。
データ型はプログラムの設計全体に関わる要素でもあるため、しっかり理解しておくと今後の学習がとてもスムーズになります。たくさんの型があって最初は戸惑うかもしれませんが、実際に使いながら身につけていくのが何よりの近道です。
生徒
「今日はデータ型についていろいろ学べました!intやstringは名前だけ知ってたけど、配列やタプルも便利なんですね。」
先生
「そうですね。特に配列とタプルは実際のデータ処理でよく登場します。慣れてくると、型の使い分けが自然にできるようになりますよ。」
生徒
「配列は同じ型の値をまとめて、タプルは違う型でも一緒にできるっていう違いがはっきりわかってきました!」
先生
「素晴らしい理解ですね。今後のプログラムでは、どんなデータをどう扱いたいかを考えて、それに合った型を選んでいくとよいですよ。」
生徒
「次は自分でプロフィールアプリを作ってみようかな。練習しながらもっと覚えていきたいです!」