カテゴリ: C# 更新日: 2025/06/24

C#のデータ型とは?数値・文字列・配列・タプルの使い分けをやさしく解説

C#のデータ型とは?数値・文字列・配列・タプルの使い分けをやさしく解説
C#のデータ型とは?数値・文字列・配列・タプルの使い分けをやさしく解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C#のデータ型って何ですか?パソコンは数字しかわからないって聞いたことがあるけど……」

先生

「とてもいい質問ですね。C#では『データ型』を使って、数字・文字・複数の値などを区別していますよ。」

生徒

「それって、どんな種類があるんですか?」

先生

「それでは、基本的なデータ型について、実際の使い方も交えて見ていきましょう!」

1. C#のデータ型とは?

1. C#のデータ型とは?
1. C#のデータ型とは?

まず、「データ型(データがた)」とは、コンピュータが扱う情報の種類のことをいいます。たとえば、「数値」「文字」「文章」「複数の値」など、それぞれ使い方や保存の仕方が違います。

プログラミング未経験の人には、「データ型」は入れ物の種類と思ってください。リンゴを入れるためのかごと、みかんを入れるための袋では、形が違いますよね?それと同じように、数値を入れる型、文字を入れる型、それぞれ適した型があります。

ここでは、C#の基本的なデータ型として、以下の4つを取り上げて解説します。

  • 数値型(int, double など)
  • 文字列型(string)
  • 配列型(Array)
  • タプル型(Tuple)

2. 数値型(int, double)

2. 数値型(int, double)
2. 数値型(int, double)

数値型は、数字を扱うためのデータ型です。たとえば、「年齢」「価格」「身長」などをプログラムに入れるときに使います。

主な種類には次のようなものがあります。

  • int:整数(小数点のない数)を扱う
  • double:小数点を含む数(実数)を扱う

例えば、年齢なら「int」、身長なら「double」を使います。


int age = 25;
double height = 165.5;
Console.WriteLine("年齢:" + age);
Console.WriteLine("身長:" + height + "cm");

年齢:25
身長:165.5cm

3. 文字列型(string)

3. 文字列型(string)
3. 文字列型(string)

stringは、文字や文章を表すデータ型です。名前やメッセージなど、「文字列」を扱いたいときに使います。

「こんにちは」「山田太郎」「abc123」など、全部string型です。


string name = "山田太郎";
string greeting = "こんにちは!";
Console.WriteLine("名前:" + name);
Console.WriteLine(greeting);

名前:山田太郎
こんにちは!

文字列は、ダブルクォーテーション(")で囲むのがルールです。

4. 配列型(Array)

4. 配列型(Array)
4. 配列型(Array)

配列(はいれつ)とは、複数の同じ種類のデータをまとめて保存できる入れ物です。

たとえば、5人分の点数をそれぞれint型で書くより、配列でまとめたほうが管理しやすくなります。


int[] scores = { 80, 90, 70, 85, 60 };
Console.WriteLine("1人目の点数:" + scores[0]);
Console.WriteLine("3人目の点数:" + scores[2]);

1人目の点数:80
3人目の点数:70

配列の数は0から数えるので、「scores[0]」は1人目、「scores[2]」は3人目になります。

5. タプル型(Tuple)

5. タプル型(Tuple)
5. タプル型(Tuple)

タプル(Tuple)とは、複数の違う型のデータを1つにまとめて保存できる型です。

たとえば、「名前(文字列)」と「年齢(整数)」をひとまとめにしたいときに便利です。


var person = ("山田太郎", 30);
Console.WriteLine("名前:" + person.Item1);
Console.WriteLine("年齢:" + person.Item2 + "歳");

名前:山田太郎
年齢:30歳

varというのは、「この変数の型は自動で判断してね」という便利な書き方です。

person.Item1Item2で、タプルの中の値を取り出せます。

6. 使い分けのポイント

6. 使い分けのポイント
6. 使い分けのポイント

ここまでで紹介したデータ型の違いを、どんな場面で使うかでまとめると以下のようになります。

  • int:整数(例:年齢、人数)
  • double:小数を含む数(例:身長、重さ)
  • string:文字や文章(例:名前、メッセージ)
  • 配列:同じ種類のデータをまとめたいとき(例:点数の一覧)
  • タプル:異なる種類のデータをまとめたいとき(例:名前と年齢のセット)

料理で例えるなら、数値型や文字列型は単品の材料、配列は同じ材料をまとめた袋、タプルは材料の詰め合わせセットのようなものです。

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