カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/07/30

COBOLのif文の使い方を完全ガイド!初心者でもわかる乱数生成

条件式の比較演算子(=, >, <など)の書き方
条件式の比較演算子(=, >, <など)の書き方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLで条件によって分岐する方法ってありますか?」

先生

「COBOLでは、if文を使って、簡単に条件分岐することができます。」

生徒

「条件って、例えば『年齢が20歳以上なら大人』みたいなことですか?」

先生

「その通りです!そういった判断には“比較演算子”を使います。今回はその使い方をじっくり学んでいきましょう。」

1. COBOLのif文と比較演算子の基本

1. COBOLのif文と比較演算子の基本
1. COBOLのif文と比較演算子の基本

COBOL(コボル)では、IF文を使って条件に応じた処理の分岐ができます。そのときに使うのが「比較演算子(ひかくえんざんし)」です。

比較演算子というのは、値と値を比べて「等しいか」「大きいか」「小さいか」などを判断するための記号やキーワードのことです。普段の会話で言うと、「~より大きい」とか「~と同じ」といった表現にあたります。

2. COBOLの主な比較演算子一覧

2. COBOLの主な比較演算子一覧
2. COBOLの主な比較演算子一覧

COBOLで使われる比較演算子は、英語の単語を使うのが特徴です。下記の表にまとめました。

意味 COBOLの書き方 例(AGEが20以上なら)
等しい = または EQUAL TO IF AGE = 20
等しくない NOT = または NOT EQUAL TO IF AGE NOT = 20
より大きい > または GREATER THAN IF AGE > 20
より小さい < または LESS THAN IF AGE < 20
以上(以上を含む) >= または GREATER THAN OR EQUAL TO IF AGE >= 20
以下(以下を含む) <= または LESS THAN OR EQUAL TO IF AGE <= 20

3. COBOLでの比較演算子の使い方例

3. COBOLでの比較演算子の使い方例
3. COBOLでの比較演算子の使い方例

ここでは、実際のCOBOLプログラムの中で、比較演算子をどのように使うかを見ていきます。年齢を使ったシンプルな例で学んでいきましょう。

この例では、年齢が20歳以上なら「あなたは成人です。」と表示するプログラムです。


IF AGE >= 20 THEN
    DISPLAY "あなたは成人です。"
END-IF

このコードの意味を簡単に言うと、「もしAGE(年齢)が20以上だったら、『あなたは成人です。』と画面に表示しなさい」ということです。

4. COBOのif文では「=」と「EQUAL TO」は同じ?

4. COBOのif文では「=」と「EQUAL TO」は同じ?
4. COBOのif文では「=」と「EQUAL TO」は同じ?

はい、COBOLでは=EQUAL TOは、どちらも「等しい」を意味する比較演算子です。ですので、次の2つは同じ意味になります。


IF AGE = 20 THEN
    DISPLAY "ちょうど20歳ですね。"
END-IF

IF AGE EQUAL TO 20 THEN
    DISPLAY "ちょうど20歳ですね。"
END-IF

どちらを使っても問題ありませんが、=のほうがシンプルで初心者には読みやすいかもしれません。

5. 「等しくない」を書くには?

5. 「等しくない」を書くには?
5. 「等しくない」を書くには?

「等しくない」、つまり「違う」という意味を表すには、NOT =NOT EQUAL TOを使います。

たとえば、年齢が20歳でない場合にメッセージを表示するには、こう書きます。


IF AGE NOT = 20 THEN
    DISPLAY "20歳ではありません。"
END-IF

6. GREATER THANとLESS THANの使い方

6. GREATER THANとLESS THANの使い方
6. GREATER THANとLESS THANの使い方

COBOLでは「大きい」「小さい」といった比較も英語で表現できます。


IF AGE GREATER THAN 65 THEN
    DISPLAY "シニア割引の対象です。"
END-IF

これは、「AGE(年齢)が65より大きければ、“シニア割引の対象です”と表示しなさい」という意味です。

7. 比較演算子を使うときの注意点

7. 比較演算子を使うときの注意点
7. 比較演算子を使うときの注意点

比較演算子を使うときに大切なポイントは以下の3つです。

  • 比較する値のデータ型が合っていること(数字と文字は比べられません)
  • スペルミスに注意すること(EQUALがEQULになっていないか確認)
  • IF文の最後はEND-IFでしめる(忘れるとエラーになります)

8. 実行結果を確認しよう

8. 実行結果を確認しよう
8. 実行結果を確認しよう

それでは、AGEが18のときの実行結果を見てみましょう。


    (何も表示されません)

AGEが18なので、IF AGE >= 20の条件には当てはまりません。したがって、中のDISPLAY文は実行されず、何も表示されません。

今度はAGEが21の場合を見てみましょう。


    あなたは成人です。
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