カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/12/16

COBOLのPERFORM WITH TEST BEFOREの使い方を完全ガイド!初心者向けループ処理の基本

PERFORM WITH TEST BEFOREの使い方
PERFORM WITH TEST BEFOREの使い方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLで何回も同じ処理を繰り返す方法ってありますか?」

先生

「はい、COBOLにはPERFORM文という繰り返し処理のための命令がありますよ。」

生徒

「PERFORMってどうやって使うんですか?難しそう……」

先生

「安心してください。とてもわかりやすく説明しますね。今日はPERFORM WITH TEST BEFOREについて学んでみましょう!」

1. PERFORM WITH TEST BEFOREとは?

1. PERFORM WITH TEST BEFOREとは?
1. PERFORM WITH TEST BEFOREとは?

PERFORM WITH TEST BEFOREは、COBOL(コボル)で繰り返し処理、つまりループを行うための命令の一つです。繰り返し処理とは、何度も同じ動作をさせたいときに使います。

例えば、「1から5までの数字を順番に表示する」などがその例です。

「TEST BEFORE(テスト ビフォア)」というのは、「ループの最初に条件をチェックする」という意味です。つまり、最初に条件を確認して、条件が合っていれば処理を実行し、合わなければスキップして終わるという動きになります。

2. 具体的な例を見てみよう

2. 具体的な例を見てみよう
2. 具体的な例を見てみよう

以下は、数字を1から5まで順番に表示するという簡単な例です。


IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. LOOP-EXAMPLE.

DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 COUNTER         PIC 9 VALUE 1.

PROCEDURE DIVISION.
    PERFORM DISPLAY-NUMBER
        WITH TEST BEFORE
        UNTIL COUNTER > 5
    STOP RUN.

DISPLAY-NUMBER.
    DISPLAY "カウント:" COUNTER
    ADD 1 TO COUNTER.

3. このプログラムの動き方を解説

3. このプログラムの動き方を解説
3. このプログラムの動き方を解説

このCOBOLプログラムでは、COUNTERという数字の変数(最初は1)を使っています。プログラムの動きは以下の通りです:

  • 最初に「COUNTERが5より大きいか?」を確認します。
  • 5以下ならDISPLAY-NUMBERという処理(段落)を実行します。
  • 数字を画面に表示してから1を足します。
  • また条件をチェックし、満たさなくなるまで繰り返します。

このように、「TEST BEFORE」では条件を最初に確認してから処理を始めるのがポイントです。

4. 実行結果のイメージ

4. 実行結果のイメージ
4. 実行結果のイメージ

実際にこのCOBOLプログラムを実行すると、以下のような出力になります。


カウント:1
カウント:2
カウント:3
カウント:4
カウント:5

5. なぜPERFORM WITH TEST BEFOREが重要なのか?

5. なぜPERFORM WITH TEST BEFOREが重要なのか?
5. なぜPERFORM WITH TEST BEFOREが重要なのか?

COBOLは銀行や保険会社、自治体などの業務システムで広く使われているプログラミング言語です。その中で、同じ処理を何度も繰り返す「ループ処理」は、請求書の作成や給与計算、在庫の確認など、多くの場面で使われます。

PERFORM WITH TEST BEFOREを使うことで、「条件が成立している間だけ処理を繰り返す」という非常に柔軟で安全な処理ができます。無限にループしてしまう事故も防げます。

また、最初にチェックするため、「最初から条件が満たされていない」場合は、1回も処理されずに終了するのも特徴です。これは、「やらなくていい時は無駄に処理しない」という賢い仕組みなんです。

6. わかりやすいたとえで理解しよう

6. わかりやすいたとえで理解しよう
6. わかりやすいたとえで理解しよう

たとえば、あなたが階段を登るとしましょう。「まだ上の階があるか?」と毎回確認して、あれば1段登ります。これがWITH TEST BEFOREのイメージです。階段が無くなったら(条件が満たされない)、登るのをやめます。

このように、毎回条件を先にチェックしてから動作をするというのがポイントです。

7. PERFORM WITH TEST BEFOREの構文のポイント

7. PERFORM WITH TEST BEFOREの構文のポイント
7. PERFORM WITH TEST BEFOREの構文のポイント

構文(こうぶん)とは、プログラミングの「文法」のことです。PERFORM WITH TEST BEFOREの基本的な書き方は次の通りです。


PERFORM 段落名
    WITH TEST BEFORE
    UNTIL 条件

簡単に説明すると:

  • PERFORM:繰り返し処理を始める命令
  • 段落名:何を繰り返すか、どの処理を行うか
  • WITH TEST BEFORE:繰り返し前に条件をチェックする
  • UNTIL 条件:「この条件になるまで繰り返す」

「TEST BEFORE」があることで、安全に繰り返し処理を使うことができます。

8. よくある間違いと注意点

8. よくある間違いと注意点
8. よくある間違いと注意点

プログラミング初心者がPERFORM WITH TEST BEFOREを使うときに、よくある間違いを紹介します。

  • 条件がずっと満たされない:変数の値を変更しないと、無限ループになってしまいます。
  • 段落の名前が間違っている:小文字・大文字を区別しませんが、名前は正しく指定しましょう。
  • UNTILの条件を逆にしている:「~まで」なので、「5を超えるまで」なら「> 5」と書きます。

こうした間違いに気をつけることで、トラブルの少ないプログラムが書けます。

9. PERFORMとの違いを確認しよう

9. PERFORMとの違いを確認しよう
9. PERFORMとの違いを確認しよう

PERFORM文にはいくつかの種類があります。今回のWITH TEST BEFOREは、その中でも基本的な形式のひとつです。他にもPERFORM TIMESのように、決まった回数だけ繰り返すタイプもあります。

WITH TEST BEFOREは、柔軟な条件で処理を繰り返したいときにとても便利です。実際の業務でも、条件に応じたループ処理が必要になる場面が多くあります。

10. PERFORM WITH TEST BEFOREは初心者にぴったりの繰り返し処理

10. PERFORM WITH TEST BEFOREは初心者にぴったりの繰り返し処理
10. PERFORM WITH TEST BEFOREは初心者にぴったりの繰り返し処理

COBOL初心者がループ処理を学ぶとき、まず最初に覚えておきたいのがPERFORM WITH TEST BEFOREです。なぜなら、条件付きで繰り返すという考え方は、プログラミングの基本中の基本だからです。

この記事で紹介したように、実際の例や出力結果を見ることで、初心者でも安心して理解できるようになります。

まとめ

まとめ
まとめ

COBOLにおける繰り返し処理の基本として紹介したPERFORM WITH TEST BEFOREは、初心者が最初に学ぶループ構文として非常に適しています。この構文では、繰り返しの前に条件をチェックするため、余計な処理を回避できる利点があります。処理を始める前に判定するというシンプルな流れは、業務アプリケーションでも多用されており、条件付きループの理解を深める最初の一歩にぴったりです。

この記事では、「1から5まで表示する」シンプルなループ例を通して、COUNTERという変数を用いた処理の流れ、条件評価の重要性、ADD命令でのインクリメント、そして段落(パラグラフ)を用いた構造的な記述の方法まで、COBOLらしい特徴的な書き方をひととおり解説しました。

初心者がCOBOLのループ処理で迷いやすいポイントとしては、「条件の記述順」「カウンターの初期化忘れ」「UNTILの使い方」などがありますが、それらをクリアに理解していけば、徐々にPERFORM WITH TEST BEFOREは自分の道具として使いこなせるようになります。

さらに、この構文は今後紹介されるPERFORM WITH TEST AFTERPERFORM TIMESなどと並び、反復処理の幅を広げるための基礎知識としても活躍します。ぜひ何度も書いて、動かして、体で覚えるようにしましょう。

もう一度おさらい:基本構文の復習


IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. PERFORM-BEFORE-DEMO.

DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01  COUNTER        PIC 9 VALUE 1.

PROCEDURE DIVISION.
    PERFORM DISPLAY-NUMBER
        WITH TEST BEFORE
        UNTIL COUNTER > 5
    STOP RUN.

DISPLAY-NUMBER.
    DISPLAY "回数:" COUNTER
    ADD 1 TO COUNTER.

この例では、変数COUNTERが5を超えるまで繰り返し、毎回1を加算しながら出力を行います。ループ制御の基本的な書き方として非常にシンプルかつ効果的です。

覚えておきたいポイント

  • PERFORMは繰り返し処理を行うCOBOLの中心的な命令
  • WITH TEST BEFOREは「最初に条件をチェックする」安全なスタイル
  • UNTILの条件は「〜になるまで」であり、逆に読みがちなので注意
  • ループ内でカウンター変数を正しく更新しないと無限ループに注意

これらのポイントを意識することで、より安全で読みやすいCOBOLプログラムが書けるようになります。業務システムで使われるCOBOLだからこそ、こうした基本構文を丁寧に学んでいくことが大切です。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「今日のPERFORM WITH TEST BEFORE、思ったよりわかりやすかったです!条件を先に確認するのって、大事なんですね。」

先生

「そうですね。処理を無駄に繰り返さずに済むし、安全性も高まります。実務でループ処理はとてもよく使うので、今のうちに慣れておくと安心ですよ。」

生徒

「COUNTERの値を自分で加算しないとループが終わらないのは、ちょっと緊張しました…。」

先生

「そこは大事なポイントですね。条件とカウンターはセットで考えるクセをつけましょう。PERFORMに慣れてきたら、次はTEST AFTERとの違いも学んでみると、理解がさらに深まりますよ。」

生徒

「ありがとうございます!まずは今回のPERFORMをしっかり自分で書けるように練習します!」

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