COBOLのGO TO文とEXIT PARAGRAPHの使い分けガイド!初心者でもわかるジャンプ処理
生徒
「COBOLでプログラムの途中から別の場所に移動する方法ってありますか?」
先生
「はい。COBOLにはGO TOというジャンプ命令があります。ただし、最近はEXIT PARAGRAPHを使うことも増えています。」
生徒
「GO TOとEXIT PARAGRAPHはどう違うんですか?」
先生
「わかりやすく説明しますね。それぞれのメリット・デメリットと使い分けを見ていきましょう!」
1. GO TO文とは?
GO TO文は、プログラムのある位置から指定したラベルや段落へジャンプする命令です。初心者の方は「電車で急に別の駅に飛ぶイメージ」と考えるとよいでしょう。
書き方は簡単で、次のように書きます:
GO TO 処理名
この命令のあと、指定した処理(段落)に移動して処理が続きます。
2. GO TO文の例と注意点
...
IF ERROR-CODE NOT = 0
GO TO ERROR-HANDLING
END-IF
ERROR-HANDLING.
DISPLAY "エラーが発生しました。"
GO TO END-PROGRAM.
END-PROGRAM.
STOP RUN.
このように、エラーが起きた場合に別処理へ移動できます。ただし、GO TOを多用するとプログラムの流れが分かりにくくなり、バグも増えやすいため、初心者には注意が必要です。
3. EXIT PARAGRAPHとは?
EXIT PARAGRAPHは、現在の段落(paragraph)を途中で抜けて次の段落に戻る命令です。この命令で使いやすく、安全なコード設計ができます。
書き方は以下の通りです:
EXIT PARAGRAPH
現在の処理を中断して、呼び出し元の段落へ戻りたいときに使います。
4. EXIT PARAGRAPHの例
PROCESS-INPUT.
IF INPUT-VALUE = 0
DISPLAY "入力が0なので中断します。"
EXIT PARAGRAPH
END-IF
DISPLAY "入力された値:" INPUT-VALUE
CONTINUE-PROCESS.
この例では、入力が0ならその段落を抜けて、次の段落へ進む構造になります。GO TOのように遠くへ飛ばず、現在の段落だけを抜ける点が安全性のポイントです。
5. GO TO vs EXIT PARAGRAPH:違いを整理
- GO TO:プログラムの流れを一気に指定先に飛ばせる。自由度が高い反面、制御が複雑になりやすい。
- EXIT PARAGRAPH:現在の処理を抜けて次に進む。構造が単純で、安全なコードを書きやすい。
初心者には、EXIT PARAGRAPHを使い、必要な場面だけGO TOを使うのがオススメです。
6. 分かりやすいたとえで学ぶ使い分け
たとえば、ショッピングモールでお店を探す場面を想像してください。
- GO TO:「フードコートに行く」と目的地へダイレクトに移動する。
- EXIT PARAGRAPH:「今いる通路から別の通路に抜ける」といったように、段階的な移動で安全に進めます。
遠くへ飛びたいときはGO TO、部分的に抜けたいときはEXIT PARAGRAPH。それぞれ使い分けると理解しやすくなります。
7. 初心者へのおすすめ使い分けのルール
- 段落内の中断には
EXIT PARAGRAPHを使う。 - エラー処理など離れた段落へ移動したい場合に
GO TOを使う。 - ただし、
GO TOは極力少なくし、プログラムの見通しを良くすることを心がける。
8. なぜEXIT PARAGRAPHが注目されているの?
最近のCOBOL開発では、ソフトウェアの品質や読みやすさが重視されるようになっています。EXIT PARAGRAPHを活用することで、構造が分かりやすく、変更しやすいコードを書くことができ、保守性が高まります。
特にプログラミング未経験の方にとっても、迷わずに学べる命令なのでおすすめです。
9. 練習問題で確かめよう!
以下のような練習をしてみるのがおすすめです:
- エラーコードが出たら別段落へGO TOするプログラムを作成する
- 段落内で特定条件ならEXIT PARAGRAPHで中断する処理を試す
- それぞれの流れを紙で図に書いてプログラムの見通しを確認する
これらを通じて、GO TOとEXIT PARAGRAPHの使い分けが自然に身につきます。
まとめ
COBOLでよく話題にあがる命令として、GO TOとEXIT PARAGRAPHの違いはとても重要な学習項目になります。二つの命令はどちらも処理の流れを変える仕組みを持っていますが、それぞれの特徴と使う目的をしっかり理解しておくことで、初心者でも読みやすく間違えにくいプログラムを組み立てられるようになります。とくに、企業向けの業務システムや長期間運用されるCOBOLプログラムでは、処理の見通しが良いかどうかが品質や安定性に直結するため、段落の流れを安全に扱えるEXIT PARAGRAPHが注目されやすく、現場でも多く採用されています。こうした背景をふまえて学ぶと、単なる文法知識ではなく、十分に納得して使い分けができるようになっていきます。
一方で、GO TOは古くから利用されてきた命令であり、段落やラベルへ大きく飛ぶような処理を簡単に実現できるという魅力もあります。しかし、むやみに飛び先を増やすと流れが追いにくくなるため、現在の開発では慎重な運用が求められます。特に、処理途中で思わぬ場所へ飛んでしまうと、変数の値の変化や実行順序の把握が難しくなり、デバッグにも時間がかかるようになります。そのため、段落内での単純な中断にはEXIT PARAGRAPH、離れた場所への移動にはGO TOというように目的を整理して使うことが、読みやすさと安全性を両立するうえで非常に効果的です。
実務シーンでは、入力チェック、エラー処理、データ整形、ファイル操作など、さまざまな場面で段落の流れを制御する必要が出てきます。そのため、EXIT PARAGRAPHを使って段落単位で処理を分けたり、中間処理を抜けたりする書き方は極めて重要です。とくに入力値が不正なときや、特定条件を満たさないときに段落だけを安全に抜ける仕組みは、業務ロジックの安全性を高めるうえで大きく役立ちます。GO TOを使わないで済む場面が増えるため、結果としてプログラム全体の可読性も向上します。
ただし、GO TOが不要になるわけではありません。たとえばエラー時に共通処理へジャンプしたい場合や、終了処理をまとめておきたい場合は、GO TOが便利に機能します。共通化された終了段落に飛ぶことで、複数の分岐が複雑な場合でも処理の出口を一本にまとめられるため、メンテナンス性が高まることがあります。そのため、GO TOとEXIT PARAGRAPHのどちらが優れているかではなく、それぞれの特徴と目的を理解して正しく組み合わせて使うことが重要です。この考え方を身につけておくと、プログラム全体の設計力が向上し、他の言語を学ぶときにも大きな助けになります。
また、実際にプログラム例を確認しながら段落の流れを追うと、理解がより深まります。特に、段落を抜ける処理やエラー時のジャンプ処理は、画面出力やコメントをつけることでわかりやすく整理できます。COBOLの段落構造は人間の読みやすさを意識した設計になっているため、適切に整理すればプログラム全体の動きを自然に理解できるようになります。次のサンプルプログラムを参考にしながら、GO TOとEXIT PARAGRAPHの動きを実際に目で追ってみると、より確実な理解につながります。
サンプルプログラムで動きを確認しよう
以下は、入力値によって処理を分け、段落を抜けたり別の段落へ移動したりする動きを確認できるサンプルです。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. SAMPLE-JUMP.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 INPUT-VALUE PIC 9.
PROCEDURE DIVISION.
MAIN-LOGIC.
DISPLAY "数値を入力してください(0は中断、9は終了):".
ACCEPT INPUT-VALUE.
IF INPUT-VALUE = 0
DISPLAY "段落を抜けます。"
EXIT PARAGRAPH
END-IF.
IF INPUT-VALUE = 9
GO TO FINAL-END
END-IF.
DISPLAY "通常処理を続けます。".
GO TO MAIN-END.
MAIN-END.
DISPLAY "MAIN-LOGICの処理を終了します。".
EXIT PARAGRAPH.
FINAL-END.
DISPLAY "プログラムを終了します。".
STOP RUN.
このプログラムでは、数値が0なら段落を抜けて次の処理へ流れが移動し、9なら終了処理へ直接ジャンプします。段落の流れを安全に保つEXIT PARAGRAPHと、明確な目的のために使うGO TOの違いが分かりやすく確認できる構造になっています。繰り返し動かすことで、両者の特徴や効果的な使い分けが自然に身につきます。
生徒
「GO TOとEXIT PARAGRAPHの違いがようやくつかめてきました。段落の流れを安全に扱うって大事なんですね。」
先生
「その通りだよ。段落の流れが見通しやすいほど、後から読む人も安心して理解できるし、ミスも減らせるんだ。」
生徒
「エラー処理のときはGO TOが便利っていうのも納得しました。目的がはっきりしていると使いやすいですね。」
先生
「そうそう。なんでもEXIT PARAGRAPHで済ませようとすると逆に複雑になる場面もあるから、場面に応じて正しい選択ができるようになると一段上の書き方ができるようになるよ。」
生徒
「今回のサンプルもすごく分かりやすかったです。実際に動きを追うと理解が深まりますね。」
先生
「これからも段落の流れを意識しながら、いろんなパターンのプログラムを書いてみるといいよ。実務でも必ず役に立つ力になるからね。」