COBOLの制御構造を読みやすく!初心者でもできるインデントの基本と整え方
生徒
「COBOLのプログラムって、見た目がごちゃごちゃしていて読みにくいんですけど、どうすれば見やすくなりますか?」
先生
「COBOLは、きちんとインデントをつけたり、決まった場所に命令を書くことで、とても読みやすくなるんですよ。」
生徒
「インデントって何ですか?」
先生
「それは良い質問ですね。インデントとは、行のはじめに空白を入れて、プログラムの構造を分かりやすくする工夫のことです。詳しく説明していきましょう!」
1. インデントとは?なぜ大切なのか
インデント(indent)とは、文章やプログラムの先頭に空白(スペース)を入れて、見た目に段差をつけることです。COBOLでは、命令をどこに書くかがとても大切で、決められた場所に書かないとプログラムがうまく動きません。
ですが、機械にとって正しくても、人間が読みにくいと困ってしまいますよね。そこで、プログラムの流れ(制御構造)にあわせて、インデントを使うことで見やすくするのがポイントです。
2. if文でのインデントのコツ
COBOLでは、条件によって処理を分けるためにIF文を使います。次のような例を見てみましょう。
IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "あなたは成人です。"
ELSE
DISPLAY "あなたは未成年です。"
END-IF
このように、IFの中の命令を1段下げて書くと、「この命令はIFの中に入っているんだな」とすぐに分かります。もし全部同じ位置に書いてしまうと、見づらくなってしまいます。
3. インデントでプログラムが読みやすくなる理由
初心者の方でも分かるように、本でいう目次や段落のような役割が、インデントです。プログラムの中で、どの命令がどの条件に関係しているのかが一目で分かります。
以下はインデントが無い例です。
IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "あなたは成人です。"
ELSE
DISPLAY "あなたは未成年です。"
END-IF
すべて左詰めだと、どれが条件の中なのか分かりにくいですね。
4. インデントの具体的な使い方
インデントの幅には厳密な決まりはありませんが、スペースを4つ入れるのが一般的です。タブキーを使うより、スペースを使うと見た目が安定しやすくなります。
たとえば、IF文の中にさらにIF文を入れるときは、インデントを2段にしましょう。
IF AGE >= 20 THEN
IF AGE >= 65 THEN
DISPLAY "あなたは高齢者です。"
ELSE
DISPLAY "あなたは成人です。"
END-IF
ELSE
DISPLAY "あなたは未成年です。"
END-IF
こうすることで、どの命令がどこに属しているか、一目で分かるようになります。
5. 改行もセットで使おう
見やすくするためには、インデントと一緒に改行を使うのも効果的です。たとえば、処理のグループが変わるところで改行を入れると、ブロックの区切りがはっきりします。
次の例のように使ってみましょう。
IF AGE >= 20 THEN
DISPLAY "成人です。"
DISPLAY "選挙に参加できます。"
IF AGE >= 65 THEN
DISPLAY "年金を受け取れます。"
END-IF
ELSE
DISPLAY "未成年です。"
END-IF
6. インデントを使わないとどうなる?
インデントが無いと、プログラムのバグ(間違い)を見つけにくくなることがあります。どの命令がどこまで続いているかが分かりにくいからです。
初心者の方ほど、まずは「読みやすく書くこと」を意識するのが大切です。プログラムは、書くよりも読む時間のほうが長いので、自分だけでなく、他の人が読んでも分かりやすいようにしましょう。
7. COBOL特有の位置のルールとインデント
COBOLには、「A欄」「B欄」という決まりがあります。これは、命令を書くときの「列の位置(横の位置)」を示すルールです。古いCOBOLでは、66文字目までしか使えないという制限があったため、見た目の整え方が大事でした。
現在では自由度が上がっていますが、命令の先頭をB欄(一般的には11列目以降)から書くという書き方がよく使われます。そこにさらにインデントを入れることで、より読みやすくできます。
8. インデントは未来の自分へのメッセージ
初心者のときは「自分さえ分かればいいや」と思いがちですが、数日たつと自分でも何を書いたか忘れてしまうものです。インデントは、未来の自分や他の人がプログラムを読みやすくするための思いやりなのです。
COBOLは業務系システムでよく使われる言語なので、他の人とチームで開発することも多いです。インデントをきちんとつけるだけで、プロのようなプログラムになります。
まとめ
COBOLのプログラムを読みやすくするためのインデントについて、ここまで学んだ内容を振り返りながら整理していきます。インデントは単なる見た目の調整ではなく、制御構造を理解しやすくし、処理の流れを自然に追えるようにする重要な工夫です。初心者のうちは、プログラムの正しさだけを意識しがちですが、実務では読みやすさや保守性も大切であり、インデントが整っているだけで他の開発者にも喜ばれる構造になります。特にCOBOLは業務で長く使われ続ける言語であり、年月をまたいでプログラムが引き継がれるケースが多いため、読みやすいコードを書く習慣は非常に価値があります。制御構造が多くなるほど、インデントの段差が役立ち、どの命令がどの条件に属しているのかが自然と目に入るので、バグの発見や変更作業がスムーズになります。
また、COBOL特有のA欄・B欄のルールに加えて、現在の環境では柔軟な記述が可能になりましたが、それでも命令の位置を揃えたり、IF文やPERFORM文の中でインデントをそろえることで、コードの意図が明確に伝わります。プログラムは書くより読む時間が多いという特徴を持つため、整ったインデントは未来の自分や他者のための大切な配慮になります。読みやすさが向上することで、予期しない処理の誤解も減り、複雑な制御構造を扱う場面でも安心してロジックを追加できます。特にIF文の入れ子構造ではインデントの段階が増えるため、視覚的なガイドとして非常に強力です。インデントと改行をセットで使うことで、ブロックの開始と終了がわかりやすくなり、プログラム全体の整理につながります。
さらに、インデントは単にコードを整えるだけでなく、処理のまとまりや構造を理解する助けにもなります。大きなプログラムの中で重要な部分を把握する際にも役立ち、条件分岐や繰り返し構文の追跡が楽になります。これにより、実務の大規模システムでも読みやすいコードを維持し、効率的に保守できる環境が整います。ここでは、まとめとして、実際に役立つサンプルコードをいくつか載せて、学習内容の定着を深めます。
サンプルコード:基本のインデント構造
IF SCORE >= 80 THEN
DISPLAY "合格ラインを超えています。"
IF SCORE >= 90 THEN
DISPLAY "とても優秀です。"
END-IF
ELSE
DISPLAY "合格ラインに達していません。"
END-IF
サンプルコード:インデントと改行を意識した構造
IF LOGIN-STATUS = "OK" THEN
DISPLAY "ログイン成功しました。"
DISPLAY "メニューを表示します。"
IF USER-ROLE = "ADMIN" THEN
DISPLAY "管理者メニューを利用できます。"
ELSE
DISPLAY "一般メニューを利用できます。"
END-IF
ELSE
DISPLAY "ログインに失敗しました。"
END-IF
このようなサンプルからも、インデントの効果がよく分かります。段階を明確に分けることで、プログラムの意味がより自然に伝わり、読み手が迷いにくくなります。インデントは書き手の丁寧さの表れでもあり、チーム開発や長期保守において高く評価される要素のひとつです。COBOLは企業システムで幅広く使われ続けるため、こうした習慣を身につけておくことは、プログラマーとして大きな力になります。きれいに整えられたプログラムは、読み返すたびに安心感があり、変更点も探しやすく、トラブルシューティングでも役立ちます。良いインデントは、未来の自分やチームへのメッセージであり、確かな知識として身につける価値があります。
生徒
「インデントって、こんなに大事だとは思いませんでした。ただの空白だと思ってましたが、見やすさに大きく関係しているんですね。」
先生
「そうですね。COBOLは特に構造が長くなりやすいので、インデントが整っているだけで読みやすさがまったく変わりますよ。」
生徒
「IFの中のIFとか、何がどこに属しているのか迷うことが多かったんですが、インデントを段階に分ければ自然と見えてくるんですね。」
先生
「その感覚が身につけば大丈夫です。読み手にやさしいコードを書くことは、プログラムの品質向上にもつながりますからね。」
生徒
「これからはインデントを意識して、きれいで分かりやすいCOBOLを書いてみます!」