カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/07/29

COBOLのif文に出てくるNEXT SENTENCEとCONTINUEの違いとは?初心者でもやさしく理解!

NEXT SENTENCEとCONTINUEの違いを解説
NEXT SENTENCEとCONTINUEの違いを解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLでif文のあとに書かれているNEXT SENTENCECONTINUEって、どう違うんですか?」

先生

「いい質問ですね。これはCOBOLの制御構造(プログラムの流れを決める仕組み)に関係するキーワードです。初心者の方でもわかるように、身近な例を交えて説明していきますね。」

生徒

「お願いします!いまいち違いがピンとこなくて…」

先生

「それでは、NEXT SENTENCECONTINUEの違いをわかりやすく説明しましょう!」

1. NEXT SENTENCEとは?

1. NEXT SENTENCEとは?
1. NEXT SENTENCEとは?

NEXT SENTENCEは、COBOLのIF文などで条件が「偽(false)」の場合に使われるキーワードです。

この命令は「次のピリオド(.)までスキップして進む」という意味です。

たとえば、学校の先生が「この条件に当てはまらなければ、次の話題に移りますよ」と言っているような感じです。

では、簡単な例を見てみましょう。


IF AGE < 20 THEN
    DISPLAY "未成年です。"
ELSE
    NEXT SENTENCE
DISPLAY "年齢の確認が終わりました。"

このコードでは、AGE(年齢)が20未満なら「未成年です。」と表示します。

それ以外(20以上)なら、NEXT SENTENCEで「次のピリオドまでスキップ」されるので、「DISPLAY "年齢の確認が終わりました。"」は実行されません。


    (AGE = 18 の場合)
    未成年です。
    年齢の確認が終わりました。

    (AGE = 25 の場合)
    年齢の確認が終わりました。

実はこの結果、少し分かりにくいですよね。NEXT SENTENCEどこまでが次の文(SENTENCE)なのかを正確に理解していないと、予期しない動作になることもあります。

2. CONTINUEとは?

2. CONTINUEとは?
2. CONTINUEとは?

CONTINUEは「何もしないで次に進む」という意味のキーワードです。つまり、IF文の中で何の処理も書かない場合に使います。

たとえば、こんなイメージです。

先生が「この条件に当てはまらないなら、そのまま次の行に進みますね」と言っているのと同じです。


IF AGE < 20 THEN
    DISPLAY "未成年です。"
ELSE
    CONTINUE
DISPLAY "年齢の確認が終わりました。"

    (AGE = 18 の場合)
    未成年です。
    年齢の確認が終わりました。

    (AGE = 25 の場合)
    年齢の確認が終わりました。

このように、CONTINUENEXT SENTENCEとは違って、何もスキップせずに次の処理にそのまま進むのが特徴です。

3. NEXT SENTENCEとCONTINUEの違いを身近な例で比較

3. NEXT SENTENCEとCONTINUEの違いを身近な例で比較
3. NEXT SENTENCEとCONTINUEの違いを身近な例で比較

ここで、もっとわかりやすく「会話形式の例え」で比べてみましょう。

  • NEXT SENTENCE:「この話、違うなら飛ばして次の章へ行きましょう」
  • CONTINUE:「特に言うことはないので、次の行へ行きますね」

たとえば、次のような物語の流れを想像してください。

ある登場人物が「もし雨が降っていたら傘をさす、そうでなければ(何もしないで)そのまま歩く」。

この場合、何もしないのでCONTINUEがぴったりです。

一方、「もし雨が降っていたら傘をさす、そうでなければ次の話に移る」といった場合はNEXT SENTENCEが使えます。

4. 使用上の注意とおすすめ

4. 使用上の注意とおすすめ
4. 使用上の注意とおすすめ

NEXT SENTENCEは便利な反面、バグの原因になりやすいという特徴もあります。

なぜなら、「次の文」とはどこまでなのかを判断するのが難しく、思わぬ場所までスキップされることがあるからです。

プログラミング初心者には、最初はCONTINUEを使うことをおすすめします。理由は以下のとおりです:

  • プログラムの流れがわかりやすい
  • 思わぬスキップを防げる
  • 保守(あとから修正)しやすい

現代のCOBOLでは、NEXT SENTENCEはあまり使われなくなってきています。

そのかわりにCONTINUEIF〜END-IF構文を使ったほうが安全で読みやすいコードになります。

5. まとめておさらい!NEXT SENTENCEとCONTINUEのポイント

5. まとめておさらい!NEXT SENTENCEとCONTINUEのポイント
5. まとめておさらい!NEXT SENTENCEとCONTINUEのポイント
キーワード 動作の説明 初心者へのおすすめ度
NEXT SENTENCE 次の文(ピリオド)までスキップする △(少し難しい)
CONTINUE 何もせず次の行に進む ◎(おすすめ)
カテゴリの一覧へ
新着記事
C#で複数ファイルをまとめて操作する方法(foreach・LINQ)をやさしく解説!
C#のインターフェースとは?クラス設計を柔軟にする基本技術
C#のコンストラクタの役割と使い方!オブジェクト初期化の基本
COBOLでデータベース接続を理解しよう!初心者でもわかる基本の考え方
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
C#のpartialクラスとは?初心者でも理解できるクラス分割の基本
No.2
Java&Spring記事人気No2
C#で型を調べる方法!GetType()・typeof演算子の違いと使い方
No.3
Java&Spring記事人気No3
C#の数値型をマスターしよう!int・double・decimalの違いと使い方
No.4
Java&Spring記事人気No4
COBOLのCOPY句の使い方を完全ガイド!初心者でもわかる共通部品の再利用方法