カテゴリ: C# 更新日: 2025/06/26

C#の配列型の基本と使い方!作成・初期化・操作までやさしく解説

C#の配列型の基本と使い方!作成・初期化・操作までやさしく解説
C#の配列型の基本と使い方!作成・初期化・操作までやさしく解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C#でたくさんのデータをまとめて扱いたいんですが、どうすればいいですか?」

先生

「そんなときに便利なのが『配列(はいれつ)』という仕組みです。データをひとまとめにできますよ。」

生徒

「配列ってなんだか難しそう…。どう使うのか教えてください!」

先生

「もちろんです!配列の作り方から使い方まで、ゆっくり解説していきましょう。」

1. 配列(Array)とは?

1. 配列(Array)とは?
1. 配列(Array)とは?

配列(はいれつ)とは、同じ種類のデータをまとめて保存できる箱のようなものです。たとえば、5人のテストの点数を管理するとき、それぞれの点数を1つずつ変数に入れるのは面倒ですよね。

そんなときに、配列を使えば「点数の集まり」としてまとめて管理できます。

しかも、配列には番号(インデックス)が付いていて、「何番目のデータか」を指定して取り出すことができます。

2. 配列の作り方(宣言と作成)

2. 配列の作り方(宣言と作成)
2. 配列の作り方(宣言と作成)

配列を使うには、まず宣言(せんげん)という「これからこういう配列を使います」と準備する作業をします。そして、作成(さくせい)で実際に使えるようにします。

基本の形は次のようになります:


int[] scores = new int[5];

int[]は「整数(int)の配列」という意味です。new int[5]は「5個分の入れ物を作る」ということです。

このコードで、scoresという名前の配列ができて、0番から4番までの5つの箱が用意されます。

3. 配列の初期化(中身を入れる)

3. 配列の初期化(中身を入れる)
3. 配列の初期化(中身を入れる)

配列を作っただけでは中身はすべて初期値(しょきち)と呼ばれる「何も設定していない状態」です。整数型(int)の配列の場合は全部0になります。

あとから値を入れるには、番号を使って次のようにします:


scores[0] = 80;
scores[1] = 90;
scores[2] = 75;
scores[3] = 88;
scores[4] = 95;

これで、配列の中に5人の点数を入れることができました。

4. 配列の中身をまとめて入れる書き方(初期化の省略形)

4. 配列の中身をまとめて入れる書き方(初期化の省略形)
4. 配列の中身をまとめて入れる書き方(初期化の省略形)

値が最初から分かっているときは、もっと短く書くことができます。


int[] scores = { 80, 90, 75, 88, 95 };

この書き方は、作成と初期化を同時に行う便利な方法です。

5. 配列の中身を取り出す(読み出し)

5. 配列の中身を取り出す(読み出し)
5. 配列の中身を取り出す(読み出し)

配列の値を使いたいときは、また番号を指定します。


Console.WriteLine(scores[2]);

このコードは、「3番目のデータ(インデックスは0から始まるため、2は3番目)」を画面に表示します。


75

6. 配列のデータを繰り返して処理する(for文との組み合わせ)

6. 配列のデータを繰り返して処理する(for文との組み合わせ)
6. 配列のデータを繰り返して処理する(for文との組み合わせ)

配列は複数のデータが入っているので、繰り返し処理(ループ)ととても相性が良いです。

たとえば、配列の中身を全部表示するには次のようにします:


for (int i = 0; i < scores.Length; i++)
{
    Console.WriteLine(scores[i]);
}

scores.Lengthは、配列の長さ(データの数)を教えてくれる便利な仕組みです。


80
90
75
88
95

7. 配列の注意点とポイント

7. 配列の注意点とポイント
7. 配列の注意点とポイント

配列を使うときに注意しておきたいポイントがいくつかあります。

  • 配列の番号は0からスタートします。
  • 存在しない番号を使うとエラーになります。
  • サイズを変えることはできません(あとで大きさを変えたいときは別の方法が必要)。

初心者のうちは、番号の範囲に注意してコードを書くようにしましょう。

8. 配列はどんなときに便利?

8. 配列はどんなときに便利?
8. 配列はどんなときに便利?

配列は、以下のようなシーンでとても便利です:

  • 複数のデータをまとめて管理したいとき
  • 繰り返し処理をしたいとき
  • 同じ処理をたくさんのデータに適用したいとき

例:クラスの全員の成績、曜日の一覧、数値の一覧など。

9. 文字列(string)の配列も使ってみよう

9. 文字列(string)の配列も使ってみよう
9. 文字列(string)の配列も使ってみよう

整数だけでなく、文字列(文字の集まり)も配列にできます。


string[] fruits = { "りんご", "バナナ", "みかん" };

for (int i = 0; i < fruits.Length; i++)
{
    Console.WriteLine(fruits[i]);
}

りんご
バナナ
みかん

このように、文字列の一覧を管理したいときにも配列は大活躍します。

10. 配列の中身を使って計算する

10. 配列の中身を使って計算する
10. 配列の中身を使って計算する

配列に入れたデータを使って合計や平均を出すことも簡単です。


int sum = 0;
for (int i = 0; i < scores.Length; i++)
{
    sum += scores[i];
}
Console.WriteLine("合計: " + sum);
Console.WriteLine("平均: " + (sum / scores.Length));

合計: 428
平均: 85

このように、配列を使えばたくさんのデータの処理が簡単になります。

カテゴリの一覧へ
新着記事
COBOLの変数名の付け方を解説!初心者でもわかる命名規則とコツ
C#のbreakとcontinueの使い方!ループ制御の基本テクニック
COBOLのFILLERの使い方とは?未使用領域を上手に管理する基本テクニック
C#のforeach文の基本!配列やコレクションを簡単に繰り返し処理する方法
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
COBOLのDISPLAY文の使い方を完全ガイド!初心者でもわかる出力方法
No.2
Java&Spring記事人気No2
C#のwhile文の使い方!条件付きループを基礎から学ぼう
No.3
Java&Spring記事人気No3
C#で型を調べる方法!GetType()・typeof演算子の違いと使い方
No.4
Java&Spring記事人気No4
COBOLのINDEXED BY句を使ったインデックス管理の基本をやさしく解説!