カテゴリ: C# 更新日: 2026/01/04

C#のAggregateExceptionとタスクの例外管理を完全ガイド!初心者でもわかる非同期処理のエラー処理

C#のAggregateExceptionとタスクの例外管理方法
C#のAggregateExceptionとタスクの例外管理方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C#でタスクを使って同時に処理をするときに、エラーが起きたらどうなるんですか?」

先生

「タスクでエラーが起きたときは、AggregateException(アグリゲートエクセプション)という特別な例外がまとめて投げられるんだよ。」

生徒

「ひとつのタスクだけじゃなくて、複数のタスクのエラーも一緒になるんですか?」

先生

「そうなんだ。複数のタスクを並行して実行したときにエラーが出ると、全部のエラーをAggregateExceptionでまとめて受け取れる仕組みになっているんだよ。これを順番に取り出して処理できるんだ。」

1. AggregateExceptionとは?

1. AggregateExceptionとは?
1. AggregateExceptionとは?

AggregateExceptionは、日本語にすると「例外の集合」という意味です。C#の非同期処理(タスクや並列処理)でエラーが発生すると、通常のExceptionではなく、このAggregateExceptionが投げられます。なぜかというと、同時に複数の処理を動かしていると、1つではなく複数のエラーが同時に起きることがあるからです。

例えば、3つのタスクを同時に実行して、そのうち2つが失敗したとします。そのときに、それぞれの例外を個別にキャッチするのは大変です。そこで、C#では全部の例外をAggregateExceptionにまとめて渡してくれるのです。

2. タスクと例外処理の基本

2. タスクと例外処理の基本
2. タスクと例外処理の基本

Task(タスク)とは、C#で非同期処理を行うための仕組みです。非同期処理とは、コンピュータに「同時にいろいろな仕事をしてもらう」方法のことです。例えば、大量のファイルを読み込みながら、同時に別の計算をさせるといったことが可能になります。

タスクの中でエラーが起きると、処理が中断して例外が発生します。そして、その例外は最終的にAggregateExceptionとしてまとめられます。

3. サンプルコード:複数のタスクで例外が発生した場合

3. サンプルコード:複数のタスクで例外が発生した場合
3. サンプルコード:複数のタスクで例外が発生した場合

次に、実際に複数のタスクを同時に実行し、それぞれがエラーを出した場合の例を見てみましょう。


using System;
using System.Threading.Tasks;

class Program
{
    static void Main()
    {
        try
        {
            Task task1 = Task.Run(() => throw new InvalidOperationException("タスク1でエラーが発生しました"));
            Task task2 = Task.Run(() => throw new ArgumentException("タスク2でエラーが発生しました"));

            Task.WaitAll(task1, task2);
        }
        catch (AggregateException ex)
        {
            foreach (var inner in ex.InnerExceptions)
            {
                Console.WriteLine("エラー内容: " + inner.Message);
            }
        }
    }
}

このコードでは、2つのタスクがそれぞれ異なる例外を発生させています。その結果、AggregateExceptionの中に2つの例外が格納され、ループを使って順番に取り出して表示しています。

実行結果


エラー内容: タスク1でエラーが発生しました
エラー内容: タスク2でエラーが発生しました

4. AggregateExceptionの中身を処理する方法

4. AggregateExceptionの中身を処理する方法
4. AggregateExceptionの中身を処理する方法

AggregateExceptionの中には、InnerExceptionsというプロパティがあります。これは「中に入っている例外たち」をまとめたリストです。つまり、複数のエラーをひとつずつ取り出して確認することができます。

また、Handleメソッドを使うと、条件によって特定の例外だけを処理して、他の例外は再スロー(再び投げる)することもできます。これは、特定のエラーは無視したい場合などに便利です。


try
{
    Task task1 = Task.Run(() => throw new InvalidOperationException("処理の流れが不正です"));
    Task task2 = Task.Run(() => throw new ArgumentNullException("引数がnullです"));

    Task.WaitAll(task1, task2);
}
catch (AggregateException ex)
{
    ex.Handle(inner =>
    {
        if (inner is ArgumentNullException)
        {
            Console.WriteLine("引数エラーは処理済みにしました: " + inner.Message);
            return true; // 処理したとみなす
        }
        return false; // その他の例外は再スローされる
    });
}

5. 初心者が理解しておくべきポイント

5. 初心者が理解しておくべきポイント
5. 初心者が理解しておくべきポイント
  • AggregateExceptionは「複数の例外をまとめて扱うための特別な例外」
  • タスクや非同期処理で同時にエラーが起きると、自動的にまとめて渡される
  • InnerExceptionsでひとつずつエラーを確認できる
  • Handleメソッドを使えば、特定のエラーだけ処理して他は投げ直すことができる

プログラミング初心者の方は、まず「タスクでエラーが出たらAggregateExceptionになる」ということをしっかり覚えておきましょう。これを理解することで、エラー処理の仕組みがスムーズに頭に入ります。

まとめ

まとめ
まとめ

C#で非同期処理やタスクを扱うとき、複数の処理が同時に動くという特性上、思わぬタイミングで例外が発生することがあります。そのため、通常の例外処理とは少し違う考え方が必要になります。この記事で取り上げたAggregateExceptionは、まさにタスクの世界を理解するための大切な要素であり、複数のエラーをひとつの例外として受け取れる仕組みとして、C#の中でも非常に特徴的な存在です。 非同期処理では、同時に走らせた複数のタスクの中で、どれかひとつだけが失敗するとは限りません。二つ、三つと同時に失敗する可能性があり、そのすべてを確実に把握し、順番に確認できるようにするために、この仕組みが導入されています。異なる種類の例外が混ざることも珍しくなく、タスクが多くなるほど複雑さも増すため、初心者の人にとっては理解が難しく感じるかもしれません。 しかし、AggregateExceptionの構造自体は非常に明快で、「複数の例外を持つ箱」のように捉えると理解しやすくなります。中にはInnerExceptionsというリストがあり、そこにすべてのエラーが納められています。このリストを順番に取り出して表示したり、条件によって個別に処理したりすることができるため、大規模な非同期処理でも整理して扱うことが可能になります。 非同期処理の中では、例外がその場で投げられるのではなく、タスクが完了したタイミングでまとめて例外が発生することがあります。これは、タスクを待ち合わせるTask.WaitAllTask.WhenAllなどを使った場合に顕著です。初心者の方はまず、この「タスクの例外はすぐには投げられない」という特性を理解することで、エラーの見落としを防ぎやすくなります。 また、AggregateExceptionにはHandleメソッドが用意されており、この機能を使うことで、例外ごとに「処理済み」か「再スローするか」を細かくコントロールできます。複数の例外の中で特定の種類だけを処理し、その他は上位に投げ返すという柔軟な対応ができるため、実務に近いコードを書くときにも役立ちます。 タスクと例外の関係を深く理解していくと、C#の非同期プログラミングがより扱いやすくなり、同時処理によるパフォーマンス向上を安全に取り入れることができるようになります。複数の例外が同時に発生するというのは一見複雑ですが、この仕組みを知っていることで、コードの安定性を大きく高めることができます。 非同期処理の学習では、例外処理は避けて通れない重要なポイントです。エラーが起きても正しく扱えるプログラムは、信頼性の高い動作を実現します。AggregateExceptionはそのための基礎となる概念であり、今回の内容を押さえておけば、今後より高度な非同期処理に進む際にも役立つはずです。

AggregateExceptionを再確認するサンプル

ここで、複数のタスクと例外処理の仕組みをあらためて確認できるサンプルを掲載します。初心者の方でも流れを追いやすいよう、できるだけ分かりやすい構造にしています。


public void RunTasksWithAggregation()
{
    try
    {
        var task1 = Task.Run(() => throw new InvalidOperationException("処理が不正です"));
        var task2 = Task.Run(() => throw new ApplicationException("アプリケーションの問題です"));
        var task3 = Task.Run(() => throw new ArgumentException("引数が正しくありません"));

        Task.WaitAll(task1, task2, task3);
    }
    catch (AggregateException ex)
    {
        Console.WriteLine("複数のエラーを検出しました。詳細を表示します:");
        foreach (var inner in ex.InnerExceptions)
        {
            Console.WriteLine("エラー詳細: " + inner.Message);
        }
    }
}

このように、タスクの例外がまとめて一つの例外として扱われ、その中身を順番に確認できることが分かるでしょう。エラーの内容を正しく追跡できることで、開発中のデバッグ効率も大幅に向上します。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「タスクで複数のエラーが同時に起きても、まとめて扱えるのが便利だと感じました。」

先生

「そうですね。タスクが増えるほど例外処理も複雑になるので、AggregateExceptionを理解することはとても大切です。」

生徒

「Handleメソッドで、一部だけ処理するという使い方も面白かったです。実務で役立ちそうですね。」

先生

「その通り。複雑な非同期処理でも柔軟に対応できるので、今後もぜひ活用してください。」

生徒

「これで非同期のエラー処理が怖くなくなりました!もっと応用を学んでみたいです。」

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