カテゴリ: C# 更新日: 2025/06/16

C#のコメント活用術!TODO・FIXME・ドキュメンテーションコメントの書き方

C#のコメント活用術!TODO・FIXME・ドキュメンテーションコメントの書き方
C#のコメント活用術!TODO・FIXME・ドキュメンテーションコメントの書き方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C#のコメントって、ただのメモですか?使い方がよく分かりません…」

先生

「コメントはプログラムに説明を加えるためのものですが、実はそれだけじゃありません。『TODO』や『FIXME』といった便利な使い方もありますよ。」

生徒

「それってどういう意味ですか?使い方を教えてください!」

先生

「それでは、初心者の方にもわかるように、コメントの書き方と活用方法を順番に解説していきましょう。」

1. コメントとは?

1. コメントとは?
1. コメントとは?

プログラミングでいう「コメント」とは、コンピュータに無視される文章のことです。つまり、プログラムの動作には影響せず、人間が読むためのメモや説明文として使います。初心者の方は「プログラムにひとこと添えるふせん」くらいのイメージでOKです。

C#ではコメントの書き方に以下の2つがあります。

  • // コメント:1行だけのコメント
  • /* コメント */:複数行のコメント

// これは1行コメントです

/* 
これは複数行にまたがる
コメントです 
*/

2. TODOコメントとは?

2. TODOコメントとは?
2. TODOコメントとは?

TODOコメントは「あとでやること」を記録するために使います。たとえば、まだ実装していない処理や、後で追加したい機能などを書いておくことで、忘れずに作業できます。

TODOは大文字で書くのが一般的で、Visual Studioなどの開発ツールでは、自動で目立つように表示してくれます。


// TODO: ボタンをクリックしたときの処理を追加する

これは「今はまだ処理を書いていないけれど、あとで必ず書く予定」という意味です。

3. FIXMEコメントとは?

3. FIXMEコメントとは?
3. FIXMEコメントとは?

FIXMEコメントは「直す必要がある場所」に使います。「今は動いてるけど、あとで問題になりそう」なコードに使われます。


// FIXME: この部分はエラーになる可能性があるので後で修正

「フィックスミー」と読みます。直訳すると「私を修正して!」という意味で、バグや仮のコードに目印をつけておくのに便利です。

4. ドキュメンテーションコメントとは?

4. ドキュメンテーションコメントとは?
4. ドキュメンテーションコメントとは?

「ドキュメンテーションコメント」とは、プログラムの説明書のようなものです。特にメソッド(処理のまとまり)に説明をつけるときに使います。書き方は /// を使います。


/// <summary>
/// 2つの数を足し算するメソッドです。
/// </summary>
/// <param name="a">1つ目の数字</param>
/// <param name="b">2つ目の数字</param>
/// <returns>足し算の結果</returns>
int Add(int a, int b)
{
    return a + b;
}

このように書くと、マウスをコードに合わせたときに説明がポップアップで表示されるようになります。

5. コメントを使うと何が良いの?

5. コメントを使うと何が良いの?
5. コメントを使うと何が良いの?

コメントを使うと、自分の考えを記録できるだけでなく、他の人が読んだときにも理解しやすくなります

例えば、大工さんが作った家具に「ここはネジをゆるめると分解できます」とメモがあったら分かりやすいですよね?それと同じで、プログラムにも「ここで○○をしています」と書いておくと、読みやすくなります。

特にチーム開発や、将来自分が見返すときに役立ちます。

6. コメントを使ったサンプルコード

6. コメントを使ったサンプルコード
6. コメントを使ったサンプルコード

ここまでの学習をふまえて、実際のコード例を見てみましょう。


using System;

class Program
{
    static void Main()
    {
        // ユーザーの名前を入力
        Console.WriteLine("名前を入力してください:");
        string name = Console.ReadLine();

        // TODO: 入力チェックを追加する
        Console.WriteLine("こんにちは、" + name + "さん!");

        // FIXME: 名前が空のときの対応が必要
    }

    /// <summary>
    /// 挨拶を出力するメソッド
    /// </summary>
    /// <param name="name">ユーザーの名前</param>
    static void Greet(string name)
    {
        Console.WriteLine("こんにちは、" + name + "さん!");
    }
}

7. コメントの注意点

7. コメントの注意点
7. コメントの注意点

コメントは便利ですが、書きすぎも注意です。説明が長すぎたり、同じことを何度も書くと、逆に見づらくなってしまいます。

  • コードから内容がわかるときはコメントを省略してOK
  • 「なぜこの処理をしているのか」を書くのが効果的
  • 古くなったコメントは必ず更新する

コメントが古くて実際のコードと違う内容になっていると、逆に混乱のもとになります。

8. コメントを活かす便利な機能

8. コメントを活かす便利な機能
8. コメントを活かす便利な機能

Visual Studioなどの統合開発環境(IDE)では、TODOやFIXMEのコメントを自動で一覧表示してくれる機能があります。

これを使えば、プログラム内の「やることリスト」を簡単に確認できます。たとえば「TODOコメントを全部チェックして、作業が終わっているか確認する」といった使い方もできます。

関連記事:
カテゴリの一覧へ
新着記事
COBOLの変数名の付け方を解説!初心者でもわかる命名規則とコツ
C#のbreakとcontinueの使い方!ループ制御の基本テクニック
COBOLのFILLERの使い方とは?未使用領域を上手に管理する基本テクニック
C#のforeach文の基本!配列やコレクションを簡単に繰り返し処理する方法
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
COBOLのDISPLAY文の使い方を完全ガイド!初心者でもわかる出力方法
No.2
Java&Spring記事人気No2
C#のwhile文の使い方!条件付きループを基礎から学ぼう
No.3
Java&Spring記事人気No3
C#で型を調べる方法!GetType()・typeof演算子の違いと使い方
No.4
Java&Spring記事人気No4
COBOLのINDEXED BY句を使ったインデックス管理の基本をやさしく解説!