C#の演算子一覧と使い方!算術・比較・論理演算子の基本を解説
先生と生徒の会話形式で理解しよう
生徒
「C#で数字の計算や条件のチェックってどうやるんですか?」
先生
「C#では“演算子”を使って、足し算・引き算・比較や条件チェックができますよ。」
生徒
「“演算子”って何ですか?難しそう…」
先生
「大丈夫です!日常でも使っている+(プラス)や−(マイナス)といった記号のことです。C#ではこれらを“演算子”と呼ぶんですよ。」
生徒
「なるほど!他にはどんなものがありますか?」
先生
「では、基本の“算術演算子”、“比較演算子”、“論理演算子”の3つを一緒に学びましょう!」
1. 演算子とは?
演算子(えんざんし)とは、値と値の間に置いて、計算や比較などを行う記号のことです。C#ではさまざまな演算子があり、算術演算子・比較演算子・論理演算子が基本となります。
たとえば、+
(プラス)は足し算をする演算子で、==
は「等しいかどうか」を調べる演算子です。
2. 算術演算子(足し算や引き算など)
まずは日常でも使う「足し算」「引き算」などの算術演算子から見ていきましょう。これは数値の計算に使います。
+
:足し算-
:引き算*
:掛け算(アスタリスクと読みます)/
:割り算%
:余り(割り算の残り)
int a = 10;
int b = 3;
Console.WriteLine(a + b); // 足し算:13
Console.WriteLine(a - b); // 引き算:7
Console.WriteLine(a * b); // 掛け算:30
Console.WriteLine(a / b); // 割り算:3
Console.WriteLine(a % b); // 余り:1
13
7
30
3
1
3. 比較演算子(条件を比べる)
次に紹介するのは比較演算子です。これは2つの値が等しいか、大きいか、小さいかなどを調べるときに使います。
==
:等しい!=
:等しくない>
:より大きい<
:より小さい>=
:以上(大きいまたは等しい)<=
:以下(小さいまたは等しい)
int x = 5;
int y = 10;
Console.WriteLine(x == y); // false(等しくない)
Console.WriteLine(x != y); // true(等しくない)
Console.WriteLine(x < y); // true(xはyより小さい)
False
True
True
結果は「true」か「false」で返されます。「true」は「正しい(イエス)」、「false」は「間違っている(ノー)」という意味です。
4. 論理演算子(条件を組み合わせる)
最後に論理演算子を紹介します。これは複数の条件を組み合わせて判断したいときに使います。
&&
:かつ(AND)→ 両方がtrueのときにtrue||
:または(OR)→ どちらかがtrueならtrue!
:否定(NOT)→ trueをfalseに、falseをtrueに
bool isAdult = true;
bool hasTicket = false;
// AND:両方必要
Console.WriteLine(isAdult && hasTicket); // false
// OR:どちらかあればOK
Console.WriteLine(isAdult || hasTicket); // true
// NOT:逆にする
Console.WriteLine(!isAdult); // false(もともとtrueだから)
False
True
False
5. よくある疑問:整数と割り算の注意点
整数(int型)同士の割り算では、小数点以下は切り捨てになります。
int a = 7;
int b = 2;
Console.WriteLine(a / b); // 結果は3(小数点以下は表示されない)
3
小数まで正確に計算したい場合は、double
型を使います。
double a = 7;
double b = 2;
Console.WriteLine(a / b); // 3.5 と表示される
3.5
6. おまけ:変数を増減する演算子
変数の値を1ずつ増やしたり減らしたりするための便利な演算子もあります。
++
:1増やす--
:1減らす
int count = 0;
count++;
Console.WriteLine(count); // 1になる
count--;
Console.WriteLine(count); // 0に戻る
1
0