カテゴリ: Azure 更新日: 2026/04/02

Azure VM作成手順マニュアル!初心者でも安心のセキュリティ対策とデプロイの正解

Azure VMの作成手順マニュアル|セキュリティを考慮したデプロイの正解
Azure VMの作成手順マニュアル|セキュリティを考慮したデプロイの正解

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「クラウド上に自分専用のサーバーを立ててみたいのですが、Azure(アジュール)の仮想(かそう)マシンってどうやって作るんですか?」

先生

「Azure Virtual Machines(アジュール バーチャル マシン)、通称VM(ブイエム)ですね。Microsoft(マイクロソフト)が提供するクラウドサービスを使えば、数分でサーバーを起動できますよ。」

生徒

「設定が難しそうで、特にセキュリティ(せきゅりてぃ)面が心配です。初心者でも安全にデプロイ(構築して利用可能な状態にすること)する方法はありますか?」

先生

「もちろんです!初期設定の段階でいくつかのポイントを押さえるだけで、安全な環境が作れます。それでは、具体的な手順を詳しく見ていきましょう!」

1. Azure VM(仮想マシン)の基礎知識とメリット

1. Azure VM(仮想マシン)の基礎知識とメリット
1. Azure VM(仮想マシン)の基礎知識とメリット

Azure Virtual Machines(アジュール バーチャル マシン)とは、物理的なハードウェア(はーどうぇあ)を購入することなく、クラウド上でコンピュータを動かせるサービスです。これを仮想化(かそうか)と呼びます。従来のようにサーバー機をデータセンターに設置する手間がなく、必要な時に必要な分だけリソース(計算能力や保存容量)を借りることができるのが最大の特徴です。

Azureを利用するメリットは、世界中に広がるMicrosoftの強固なネットワークを利用できる点にあります。また、Windows Server(うぃんどうず さーばー)はもちろん、Linux(りなっくす)など多様なOS(おーえす)を選択可能です。初心者がまず覚えるべきは、使った分だけ料金が発生する従量課金制(じゅうりょうかきんせい)という仕組みです。テストが終わったら停止させることで、コストを最小限に抑えることができます。

2. 事前準備とリソースグループの作成

2. 事前準備とリソースグループの作成
2. 事前準備とリソースグループの作成

VMを作成する前に、まずはAzureポータルにログインします。最初に決めるべきなのはリソースグループです。これは、関連するリソース(VM、ネットワーク、ディスクなど)をまとめて管理するための「フォルダ」のような役割を果たします。プロジェクトごとにリソースグループを分けることで、管理が非常に楽になります。

また、リージョン(りーじょん)の選択も重要です。リージョンとは、データセンターが設置されている物理的な場所のことです。日本国内から利用する場合は「Japan East(東日本)」または「Japan West(西日本)」を選択するのが一般的です。物理的な距離が近いほど、通信の遅延(ちえん)であるレイテンシ(れいてんし)を短縮できます。

3. 仮想マシンの基本設定とOSの選択

3. 仮想マシンの基本設定とOSの選択
3. 仮想マシンの基本設定とOSの選択

Azureポータルの「仮想マシンの作成」画面では、マシンの名前やスペック(性能)を決定します。初心者の方は、まず「Ubuntu(うぶんつ)」や「Windows Server」の最新版を選ぶと良いでしょう。サイズ(インスタンスタイプ)については、CPU(しーぴーゆー)の数やメモリ(めもり)の容量に応じて月額料金が変わります。

ここで重要なのが可用性(かようせい)オプションです。これは、システムが停止しないようにするための仕組みですが、個人の学習用途であれば「インフラストラクチャ冗長(じょうちょう)は必要ありません」を選択してコストを抑えるのが正解です。設定が完了したら、次は認証情報(にんしょうじょうほう)の設定に移ります。

4. セキュリティを考慮した認証設定

4. セキュリティを考慮した認証設定
4. セキュリティを考慮した認証設定

仮想マシンにログインするための認証方法は、主に2種類あります。「パスワード」と「SSH(えすえすえいち)公開鍵(こうかいかぎ)」です。セキュリティを重視する場合、Linux VMではSSH公開鍵認証を利用するのが業界の標準(スタンダード)です。パスワード認証は、推測されやすい文字列に設定してしまうと、外部からの不正アクセスのリスクが高まるため注意が必要です。

Windows VMの場合は、強力なパスワードを設定した上で、後述するネットワークセキュリティグループでアクセス制限をかけることが必須となります。管理者のユーザー名は、デフォルトの「admin」や「root」を避け、独自の名前にすることで推測を難しくする工夫も効果的です。

ここでは、Linuxサーバーにログインした後に、システムを最新の状態に更新する基本的なコマンドを確認しておきましょう。


sudo apt update && sudo apt upgrade -y
Hit:1 http://azure.archive.ubuntu.com/ubuntu noble InRelease
Get:2 http://azure.archive.ubuntu.com/ubuntu noble-updates InRelease [126 kB]
Fetched 126 kB in 1s (150 kB/s)
Reading package lists... Done

5. ネットワークセキュリティグループ(NSG)の設定

5. ネットワークセキュリティグループ(NSG)の設定
5. ネットワークセキュリティグループ(NSG)の設定

Azureにおけるセキュリティの要となるのがネットワークセキュリティグループ(NSG)です。これは、仮想マシンへの通信を「通す」か「遮断(しゃだん)する」かを決めるファイアウォール(ふぁいあうぉーる)の役割を果たします。デフォルト設定では、SSH(ポート22)やRDP(ポート3389)が開いていることがありますが、これを「すべてのIPアドレス」に対して許可してはいけません。

「ソース」の設定を「Any(すべて)」から「My IP(自分の現在のIPアドレス)」に変更することで、自分以外の場所からのアクセスを完全にシャットアウトできます。これが、デプロイにおける「セキュリティの正解」への第一歩です。Webサイトを公開したい場合は、HTTP(80番)やHTTPS(443番)のポートを個別に追加で許可(インバウンド規則)していきます。

6. ディスク構成とストレージの選び方

6. ディスク構成とストレージの選び方
6. ディスク構成とストレージの選び方

VMのデータを保存する場所がディスクです。Azureには「Standard HDD」「Standard SSD」「Premium SSD」などの種類があります。OSの起動速度やアプリケーションの動作に直結するため、特別な理由がない限りは「Standard SSD」以上を選択することをお勧めします。HDD(はーどでぃすくどらいぶ)は安価ですが、読み書きの速度が遅いため、現代のシステムではストレスを感じることが多いです。

また、誤ってデータを消してしまった時のためにバックアップの有効化も検討しましょう。Azure Backup(アジュール バックアップ)機能を使えば、定期的にディスクの状態を保存(スナップショット)しておくことができ、万が一の際もすぐに元の状態へ復元(ふくげん)が可能です。

7. VM作成後の動作確認と疎通確認

7. VM作成後の動作確認と疎通確認
7. VM作成後の動作確認と疎通確認

すべての設定を入力し、「作成」ボタンを押すとデプロイが始まります。数分待つと「デプロイが完了しました」と表示されます。次に、割り当てられたパブリックIPアドレスを確認しましょう。このアドレスを使って、自分の手元のパソコンから仮想マシンに接続します。

接続ができるかどうかを確認するために、まずはping(ぴん)コマンドやSSH接続を試します。もし接続できない場合は、前述のNSG(ネットワークセキュリティグループ)の設定で、自分のIPアドレスが正しく許可されているか、ポート番号が間違っていないかを見直してください。

ここで、接続後に簡単なPython(ぱいそん)プログラムを動かして、動作確認をする例を見てみましょう。条件分岐を使って環境を確認するコードです。


using System;

class Program
{
    static void Main()
    {
        string serverStatus = "Running";
        if (serverStatus == "Running")
        {
            Console.WriteLine("Azure VMは正常に稼働しています。");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine("サーバーのステータスを確認してください。");
        }
    }
}

Azure VMは正常に稼働しています。

8. 運用管理とコスト削減のテクニック

8. 運用管理とコスト削減のテクニック
8. 運用管理とコスト削減のテクニック

VMを作って満足してはいけません。クラウドは使った分だけ課金されるため、使わない時はマシンを「停止(割り当て解除)」させることが節約のコツです。Azureポータルには「自動シャットダウン」という機能があり、毎日決まった時間にマシンをオフにすることができます。これにより、夜間に無駄な料金が発生するのを防げます。

また、長期的に利用することが決まっている場合は「予約インスタンス(リザーブドインスタンス)」という仕組みを利用すると、通常の料金よりも大幅に割引を受けることができます。初心者のうちは、まず無料枠や安価な「Bシリーズ」のサイズを試しながら、クラウドの操作に慣れていくのが良いでしょう。

サーバー内でデータベースのテーブル情報を管理するようなシステムを作る場合、以下のようなSQL操作も必要になります。データの整合性を確認する練習をしてみましょう。


id | server_name | region      | status
---+-------------+-------------+---------
1  | WebServer01 | Japan East  | Online
2  | DBServer01  | Japan East  | Online
3  | TestVM      | Japan West  | Offline
4  | MailServer  | Japan East  | Online

SELECT server_name, region
FROM azure_vms
WHERE status = 'Online';

server_name | region
------------+------------
WebServer01 | Japan East
DBServer01  | Japan East
MailServer  | Japan East

9. トラブルシューティングとログの確認

9. トラブルシューティングとログの確認
9. トラブルシューティングとログの確認

もしVMがうまく動かない、あるいは接続が頻繁に切れるといった問題が発生した場合は、ブート診断(ぶーとしんだん)を確認します。これは、仮想マシンの起動時の画面をスクリーンショットとして確認できる機能です。OSが起動途中で止まっていないか、エラーメッセージが出ていないかを視覚的にチェックできます。

また、Azure Monitor(アジュール モニター)というツールを使えば、CPUの利用率やディスクの負荷をグラフで確認できます。急に動作が重くなった原因が、アクセス集中によるものなのか、プログラムのバグによるものなのかを判断する材料になります。ログを細かくチェックする習慣をつけることが、エンジニアとしてのスキルアップに繋がります。

最後に、サーバーの稼働時間をチェックして、メンテナンスが必要かを判断するC#のコード例を紹介します。


using System;

class AzureMonitor
{
    static void Main()
    {
        int uptimeDays = 45;
        if (uptimeDays > 30)
        {
            Console.WriteLine("再起動によるメンテナンスを推奨します。現在の稼働日数: " + uptimeDays);
        }
        else
        {
            Console.WriteLine("システムは安定稼働中です。");
        }
    }
}

再起動によるメンテナンスを推奨します。現在の稼働日数: 45

まとめ

まとめ
まとめ

ここまで、Azure VM(仮想マシン)の作成手順からセキュリティ対策、そして効率的な運用管理の方法までを詳しく解説してきました。クラウドコンピューティングの普及により、誰でも簡単に自分専用のサーバーを手に入れられる時代になりましたが、その一方で正しい設定知識を持つことがこれまで以上に重要視されています。Azure(アジュール)を利用することで、物理的な制約から解放され、スケーラビリティ(拡張性)に優れたシステム構築が可能となります。

Azure VM構築の重要ポイントの振り返り

今回のマニュアルで学んだ最も重要な要素は、単にサーバーを「作る」ことではなく、「安全に、かつコストを意識して運用する」という点です。特にリソースグループによる管理、リージョンの選択、そしてネットワークセキュリティグループ(NSG)によるアクセス制限は、Azure運用の三種の神器とも言える基本項目です。これらを疎かにすると、予期せぬ不正アクセスや高額な請求に繋がるリスクがあります。

また、開発現場ではLinux(リナックス)環境を扱う機会が非常に多いため、SSH公開鍵認証の仕組みや、コマンドラインでの基本操作に慣れておくことは、エンジニアとしての市場価値を高めることにも直結します。Azureポータル上での視覚的な操作だけでなく、内部で動くOSの挙動や、バックグラウンドで動作するネットワークの仕組みを理解することが、トラブル発生時の迅速な解決に役立ちます。

実践的なプログラミングとデータの管理

仮想マシンを構築した後は、その中でアプリケーションを動かしたり、データベースを操作したりするのが次のステップです。例えば、サーバーの稼働状況を監視するプログラムを作成したり、SQLを用いてインフラのリソース情報を集計したりすることで、運用の自動化を目指すことができます。以下に、複数の仮想マシンの状態を一括で判定し、メンテナンスが必要な対象をリストアップするようなC#のコード例を示します。


using System;
using System.Collections.Generic;

class VirtualMachineManager
{
    static void Main()
    {
        var vmList = new List<AzureVM>()
        {
            new AzureVM { Name = "WebSrv-01", CpuUsage = 85, IsSecured = true },
            new AzureVM { Name = "DbSrv-01", CpuUsage = 40, IsSecured = true },
            new AzureVM { Name = "Test-VM", CpuUsage = 10, IsSecured = false }
        };

        Console.WriteLine("--- Azure VM 状態チェックレポート ---");
        foreach (var vm in vmList)
        {
            if (vm.CpuUsage > 80)
            {
                Console.WriteLine("警告: " + vm.Name + " の負荷が高いです。スケーリングを検討してください。");
            }
            else if (!vm.IsSecured)
            {
                Console.WriteLine("注意: " + vm.Name + " のセキュリティ設定が不十分です。NSGを確認してください。");
            }
            else
            {
                Console.WriteLine("正常: " + vm.Name + " は安定して稼働しています。");
            }
        }
    }
}

class AzureVM
{
    public string Name { get; set; }
    public int CpuUsage { get; set; }
    public bool IsSecured { get; set; }
}

--- Azure VM 状態チェックレポート ---
警告: WebSrv-01 の負荷が高いです。スケーリングを検討してください。
正常: DbSrv-01 は安定して稼働しています。
注意: Test-VM のセキュリティ設定が不十分です。NSGを確認してください。

このように、プログラムを通じてインフラの状態を論理的に判断する力は、モダンなインフラエンジニア(SRE)にとって必須のスキルです。次に、データベース側でこれらの情報をどのように保持し、抽出するかをSQLの観点からも確認しておきましょう。例えば、セキュリティ設定が「不許可(False)」になっているマシンを抽出するクエリは以下のようになります。


id | vm_name    | cpu_usage | is_secured | last_update
---+------------+-----------+------------+-------------------
1  | WebSrv-01  | 85        | 1          | 2026-03-27 10:00
2  | DbSrv-01   | 40        | 1          | 2026-03-27 10:05
3  | Test-VM    | 10        | 0          | 2026-03-27 10:10
4  | Batch-Job  | 55        | 1          | 2026-03-27 10:15
5  | Backup-Srv | 20        | 1          | 2026-03-27 10:20

SELECT vm_name, cpu_usage
FROM vm_inventory
WHERE is_secured = 0 OR cpu_usage >= 80;

vm_name   | cpu_usage
----------+-----------
WebSrv-01 | 85
Test-VM   | 10

AzureポータルのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)だけでなく、こうしたコードやクエリベースの思考を持つことで、大規模な環境でもミスなく管理できるようになります。初心者のうちは一つひとつの設定画面を丁寧に確認し、慣れてきたらCLI(コマンドラインインターフェース)やプログラムを活用した効率化に挑戦してみてください。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、詳しい解説をありがとうございました!Azure VMを作るのは意外と簡単ですが、その後のセキュリティ設定やコスト管理が本当に大切なんだと実感しました。」

先生

「その通りです。クラウドは『作る』よりも『育てる・守る』時間の方が長いですからね。特にネットワークセキュリティグループ(NSG)で自分のIPアドレスだけを許可する設定は、真っ先にやるべき『正解』の習慣ですよ。」

生徒

「プログラムを使ってサーバーの状態をチェックするのも面白いですね。C#やSQLを使って管理するイメージが湧いてきました。これなら、台数が増えてもパニックにならずに済みそうです。」

先生

「素晴らしい視点ですね!Infrastructure as Code(コードによるインフラ管理)の第一歩です。まずは、今回作成したVMに実際にログインして、Linuxコマンドでパッケージを更新するところから始めてみましょう。」

生徒

「はい!まずは『sudo apt update』ですね。コマンドを打つときは少し緊張しますが、一つずつ確実に進めていこうと思います。あと、使い終わったら『自動シャットダウン』の設定も忘れないようにします!」

先生

「その意気です!クラウドは失敗してもすぐにやり直せるのが魅力です。恐れずに色々な設定を試して、Azureのマスターを目指してくださいね。もし接続できなくなったら、ブート診断を確認するのを忘れずに!」

生徒

「ありがとうございます!次はWebサーバーを立ち上げて、自分のサイトを世界中に公開することにチャレンジしてみたいと思います!」

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