カテゴリ: C# 更新日: 2025/10/20

C#のTrimメソッドで空白を削除する方法をやさしく解説!初心者向け完全ガイド

C#のTrimメソッドで空白を削除する方法
C#のTrimメソッドで空白を削除する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、C#で文字列の前後にある空白を取り除きたいんですが、どうすればいいですか?」

先生

「それにはTrimメソッドを使いますよ。文字列の前後にある不要な空白を簡単に削除できます。」

生徒

「へえ!便利そうですね。どんなときに使うんですか?」

先生

「例えば、ユーザーが入力した名前の前後に空白があった場合などに使うと便利です。これから詳しく説明しますね。」

1. Trimメソッドとは?

1. Trimメソッドとは?
1. Trimメソッドとは?

C#のTrimメソッドは、文字列の前後の空白(スペース)や改行を取り除くためのメソッドです。ユーザーの入力データなどでは、意図せず空白が入っていることが多いので、データを整えるためによく使われます。

たとえば、次のような文字列を考えてみましょう。


string text = "  Hello World!  ";
Console.WriteLine(text);

このまま出力すると、文字列の前後に空白が残っています。


    (出力結果)
      Hello World!  

ここでTrim()メソッドを使うと、前後の空白をきれいに取り除けます。


string text = "  Hello World!  ";
string trimmed = text.Trim();
Console.WriteLine(trimmed);

    (出力結果)
    Hello World!

このように、Trimを使うだけで、見た目がスッキリした文字列に整えることができます。

2. TrimStartとTrimEndの違いを理解しよう

2. TrimStartとTrimEndの違いを理解しよう
2. TrimStartとTrimEndの違いを理解しよう

Trim()は前後の両方の空白を削除しますが、「前だけ」または「後ろだけ」を削除したい場合もあります。そのときはTrimStart()TrimEnd()を使います。

◆ TrimStartメソッド(前の空白だけ削除)


string text = "  C# Programming  ";
string result = text.TrimStart();
Console.WriteLine(result);

    (出力結果)
    C# Programming  

◆ TrimEndメソッド(後ろの空白だけ削除)


string text = "  C# Programming  ";
string result = text.TrimEnd();
Console.WriteLine(result);

    (出力結果)
      C# Programming

このように、必要に応じて使い分けることで、より細かい文字列の調整が可能になります。

3. 特定の文字を削除するTrimの使い方

3. 特定の文字を削除するTrimの使い方
3. 特定の文字を削除するTrimの使い方

実は、Trimメソッドは空白以外の文字も削除できます。Trimには「削除したい文字」を指定することができるのです。

たとえば、次のように「*」を削除したい場合は次のように書きます。


string text = "***C# Basics***";
string result = text.Trim('*');
Console.WriteLine(result);

    (出力結果)
    C# Basics

このように、引数として特定の文字を指定すると、その文字が前後から削除されます。複数の文字も同時に削除できます。


string text = "##***Hello C#!***##";
string result = text.Trim('#', '*', '!');
Console.WriteLine(result);

    (出力結果)
    Hello C#

空白だけでなく、特定の記号や文字も消せるので、データを整形する際にとても便利です。

4. Trimを使うときの注意点

4. Trimを使うときの注意点
4. Trimを使うときの注意点

Trimメソッドは前後の文字しか削除しません。つまり、文字列の「真ん中」にある空白は削除されない点に注意しましょう。


string text = " C#  Language ";
string result = text.Trim();
Console.WriteLine(result);

    (出力結果)
    C#  Language

中央の空白はそのまま残っています。もし文中のすべての空白を削除したい場合は、Replaceメソッドを使う方法がありますが、それは別の記事で解説します。

5. 実践!ユーザー入力の整形に使う例

5. 実践!ユーザー入力の整形に使う例
5. 実践!ユーザー入力の整形に使う例

現実のプログラムでは、ユーザーが入力したデータに余分な空白が含まれることがよくあります。例えば、ログインフォームで「名前」や「メールアドレス」を入力するとき、うっかりスペースを入れてしまうことがあります。

そんなときにTrimを使うと、データをきれいに整えてから処理できます。


Console.Write("名前を入力してください: ");
string name = Console.ReadLine();

// 前後の空白を削除
string cleanName = name.Trim();

Console.WriteLine($"こんにちは、{cleanName}さん!");

    (入力)
       太郎    
    (出力結果)
    こんにちは、太郎さん!

このように、入力内容に余分な空白があっても、Trimで簡単に整形できます。とても実用的なメソッドです。

6. まとめ:Trimメソッドはデータを整える基本スキル

6. まとめ:Trimメソッドはデータを整える基本スキル
6. まとめ:Trimメソッドはデータを整える基本スキル

Trimメソッドは、C#の文字列処理で非常によく使われる基本テクニックです。見た目を整えたり、データを比較したりするときに空白が混ざっていると、思わぬバグの原因になります。Trimを習得することで、プログラムの信頼性が上がり、より正確な処理ができるようになります。

次に文字列を扱うときは、「前後の空白が混ざっていないかな?」と気をつけて、ぜひTrimを使ってみてください。

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