C#の文字列型(string)の基本と作成方法をやさしく解説
生徒
「先生、C#で文字を扱う方法を知りたいです。文字列ってどうやって作るんですか?」
先生
「C#ではstring型を使って文字列を扱うことができますよ。文字列とは、文字をつなげたもののことです。」
生徒
「文字列って、文章みたいなものですか?」
先生
「その通りです。例えば『こんにちは』や『C#入門』のような文章や単語が文字列です。それでは、基本から学んでいきましょう!」
1. 文字列型(string)とは?
C#の文字列型(string型)は、文字を並べて表現するためのデータ型です。プログラミングでは文章や名前、メッセージを扱うことが多いため、stringは最もよく使われる基本データ型のひとつです。
例えば、人の名前「太郎」や、あいさつ「おはようございます」、メールアドレス「example@test.com」などはすべて文字列として表現できます。
2. 文字列の作成方法
C#で文字列を作成するには、文字をダブルクォーテーション(")で囲みます。次の例を見てください。
string message = "こんにちは、C#!";
Console.WriteLine(message);
こんにちは、C#!
このようにstring型の変数に文字列を入れることで、プログラムの中で文章を扱えるようになります。
3. 空文字列とnullの違い
文字列を扱うときに注意するべきポイントに、空文字列とnullがあります。
- 空文字列:中身が空っぽの文字列(例:
"") - null:文字列そのものが存在していない状態
string empty = "";
string nothing = null;
Console.WriteLine("空文字列:" + empty);
Console.WriteLine("null:" + nothing);
空文字列:
null:
「空文字列」は存在しているけど中身が空っぽ、「null」は変数に文字列自体が入っていないという違いがあります。
4. 文字列の連結(つなげる)
文字列は+を使って簡単につなげることができます。例えば、名前とあいさつをつなげて1つの文章にできます。
string name = "太郎";
string greeting = "こんにちは";
string message = greeting + "、" + name + "さん!";
Console.WriteLine(message);
こんにちは、太郎さん!
このように、複数の文字列を連結して新しい文章を作ることができます。
5. 文字列の長さを調べる
文字列の長さ(文字数)を知りたいときは、Lengthプロパティを使います。
string text = "C#プログラミング";
Console.WriteLine("文字数は " + text.Length + " です。");
文字数は 9 です。
この例では「C#プログラミング」という文字列の長さが表示されます。
6. 文字列の書き方いろいろ
C#の文字列にはいくつかの便利な書き方があります。
6-1. 改行を含む文字列
\nを使うと、改行を入れることができます。
string multiLine = "おはよう\nこんにちは\nこんばんは";
Console.WriteLine(multiLine);
おはよう
こんにちは
こんばんは
6-2. $を使った文字列補間
$を使うと、変数をそのまま文字列の中に埋め込むことができます。
string name = "花子";
string message = $"こんにちは、{name}さん!";
Console.WriteLine(message);
こんにちは、花子さん!
7. 文字列の基本をおさらい
ここまででC#の文字列型(string)の基本を学びました。stringを使えば名前や文章をプログラムに取り込み、出力したり連結したりできます。空文字列とnullの違いを理解することも大切です。さらに、文字列補間や改行などを活用すると、より便利に文章を扱えます。
文字列はC#プログラミングにおいて欠かせない存在なので、基本をしっかりと身につけておくことが大切です。