C#のfor文の基本!繰り返し処理をわかりやすく解説
生徒
「C#で同じ処理を何度も繰り返すには、どうすればいいですか?」
先生
「その場合は、for文
という繰り返し処理の構文を使いますよ。」
生徒
「それって、どういう仕組みなんですか?」
先生
「順番に数字をカウントしながら、何度も同じ処理を行うことができるんです。では詳しく見ていきましょう!」
1. for文とは?
for文(フォーぶん)は、C#で同じ処理を繰り返すときに使う繰り返し処理(ループ)です。たとえば、0から9までの数字を表示したいときに、同じConsole.WriteLine()
を10回書くのではなく、for文
を使って簡単に処理をまとめることができます。
「繰り返す」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、毎朝アラームが鳴るとか、毎日学校へ行く、というように、日常でも同じことを何度もする場面はありますよね。プログラムでも、似たようなことを何度もするときに、このfor文
を使います。
2. for文の基本構文
まずは、C#のfor文
の基本的な書き方を見てみましょう。
for (int i = 0; i < 5; i++)
{
Console.WriteLine("こんにちは!");
}
このコードは、「こんにちは!」と5回表示します。
for
のカッコの中には、次の3つの部分があります:
- 初期化:
int i = 0;
変数i
を0からスタート - 条件:
i < 5;
iが5未満の間だけ繰り返す - 更新:
i++;
iの値を1ずつ増やす(i = i + 1と同じ意味)
このように、for文
では「何回繰り返すか」が決まっている場合にとても便利です。
3. for文の実行結果
先ほどのfor文
の実行結果は次のようになります。
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
このように、同じ命令を5回繰り返すことができました。
4. 数をカウントしながら繰り返す
for文
では、カウントの数を表示することもできます。
for (int i = 1; i <= 3; i++)
{
Console.WriteLine(i + "回目の処理です。");
}
このコードは、1回目、2回目、3回目とカウントしながら表示します。
1回目の処理です。
2回目の処理です。
3回目の処理です。
i
の値を表示することで、今が何回目のループなのかが分かります。
5. for文と変数の関係
for文
では、繰り返しの中で変数の値を変えて使うことがよくあります。
たとえば、1から10までの合計を出すには次のように書きます:
int sum = 0;
for (int i = 1; i <= 10; i++)
{
sum = sum + i;
}
Console.WriteLine("合計は " + sum + " です。");
合計は 55 です。
sum
(サム)は「合計」という意味の変数です。sum + i
の結果を毎回sum
に足していくことで、合計が計算されます。
6. for文の注意点
for文
の条件を間違えると、無限ループという状態になってしまうことがあります。
for (int i = 0; i >= 0; i++)
{
Console.WriteLine("終わりません!");
}
この例では、i >= 0
の条件がずっと真(true)のため、for文
が永久に終わらなくなってしまいます。
無限ループになると、プログラムが止まらず、コンピューターの動作が重くなる原因になるので注意しましょう。
7. for文の中で条件分岐も可能
for文
の中でif文
を使えば、特定の条件のときだけ処理を変えることもできます。
for (int i = 1; i <= 5; i++)
{
if (i % 2 == 0)
{
Console.WriteLine(i + "は偶数です。");
}
else
{
Console.WriteLine(i + "は奇数です。");
}
}
1は奇数です。
2は偶数です。
3は奇数です。
4は偶数です。
5は奇数です。
%
(パーセント記号)は「割ったときの余り」を表す演算子で、i % 2 == 0
は「偶数かどうか」を調べています。