カテゴリ: C# 更新日: 2025/07/06

C#のfor文の基本!繰り返し処理をわかりやすく解説

C#のfor文の基本!繰り返し処理をわかりやすく解説
C#のfor文の基本!繰り返し処理をわかりやすく解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C#で同じ処理を何度も繰り返すには、どうすればいいですか?」

先生

「その場合は、for文という繰り返し処理の構文を使いますよ。」

生徒

「それって、どういう仕組みなんですか?」

先生

「順番に数字をカウントしながら、何度も同じ処理を行うことができるんです。では詳しく見ていきましょう!」

1. for文とは?

1. for文とは?
1. for文とは?

for文(フォーぶん)は、C#で同じ処理を繰り返すときに使う繰り返し処理(ループ)です。たとえば、0から9までの数字を表示したいときに、同じConsole.WriteLine()を10回書くのではなく、for文を使って簡単に処理をまとめることができます。

「繰り返す」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、毎朝アラームが鳴るとか、毎日学校へ行く、というように、日常でも同じことを何度もする場面はありますよね。プログラムでも、似たようなことを何度もするときに、このfor文を使います。

2. for文の基本構文

2. for文の基本構文
2. for文の基本構文

まずは、C#のfor文の基本的な書き方を見てみましょう。


for (int i = 0; i < 5; i++)
{
    Console.WriteLine("こんにちは!");
}

このコードは、「こんにちは!」と5回表示します。

forのカッコの中には、次の3つの部分があります:

  • 初期化int i = 0; 変数iを0からスタート
  • 条件i < 5; iが5未満の間だけ繰り返す
  • 更新i++; iの値を1ずつ増やす(i = i + 1と同じ意味)

このように、for文では「何回繰り返すか」が決まっている場合にとても便利です。

3. for文の実行結果

3. for文の実行結果
3. for文の実行結果

先ほどのfor文の実行結果は次のようになります。


こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!

このように、同じ命令を5回繰り返すことができました。

4. 数をカウントしながら繰り返す

4. 数をカウントしながら繰り返す
4. 数をカウントしながら繰り返す

for文では、カウントの数を表示することもできます。


for (int i = 1; i <= 3; i++)
{
    Console.WriteLine(i + "回目の処理です。");
}

このコードは、1回目、2回目、3回目とカウントしながら表示します。


1回目の処理です。
2回目の処理です。
3回目の処理です。

iの値を表示することで、今が何回目のループなのかが分かります。

5. for文と変数の関係

5. for文と変数の関係
5. for文と変数の関係

for文では、繰り返しの中で変数の値を変えて使うことがよくあります。

たとえば、1から10までの合計を出すには次のように書きます:


int sum = 0;

for (int i = 1; i <= 10; i++)
{
    sum = sum + i;
}

Console.WriteLine("合計は " + sum + " です。");

合計は 55 です。

sum(サム)は「合計」という意味の変数です。sum + iの結果を毎回sumに足していくことで、合計が計算されます。

6. for文の注意点

6. for文の注意点
6. for文の注意点

for文の条件を間違えると、無限ループという状態になってしまうことがあります。


for (int i = 0; i >= 0; i++)
{
    Console.WriteLine("終わりません!");
}

この例では、i >= 0の条件がずっと真(true)のため、for文が永久に終わらなくなってしまいます。

無限ループになると、プログラムが止まらず、コンピューターの動作が重くなる原因になるので注意しましょう。

7. for文の中で条件分岐も可能

7. for文の中で条件分岐も可能
7. for文の中で条件分岐も可能

for文の中でif文を使えば、特定の条件のときだけ処理を変えることもできます。


for (int i = 1; i <= 5; i++)
{
    if (i % 2 == 0)
    {
        Console.WriteLine(i + "は偶数です。");
    }
    else
    {
        Console.WriteLine(i + "は奇数です。");
    }
}

1は奇数です。
2は偶数です。
3は奇数です。
4は偶数です。
5は奇数です。

%(パーセント記号)は「割ったときの余り」を表す演算子で、i % 2 == 0は「偶数かどうか」を調べています。

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