カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/07/11

COBOLの変数名の付け方を解説!初心者でもわかる命名規則とコツ

変数の命名規則と可読性の良い名前の付け方
変数の命名規則と可読性の良い名前の付け方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLで変数ってどうやって名前を付けるんですか?ルールはありますか?」

先生

「はい、COBOLでは変数名の付け方にルールがあります。そして、読みやすい名前にすることが大切です。」

生徒

「読みやすいって、どういうことですか?」

先生

「それでは、COBOLの変数命名の基本と、わかりやすい名前を付けるコツを詳しく説明しましょう!」

1. COBOLの変数とは?

1. COBOLの変数とは?
1. COBOLの変数とは?

COBOLの変数とは、プログラムの中でデータを一時的に保存する「入れ物」のようなものです。たとえば、「年齢」や「金額」などをプログラム中で使いたいとき、その値を保存しておくために使います。

変数は、DATA DIVISION(データ部)の中で定義されます。

2. COBOLの変数命名の基本ルール

2. COBOLの変数命名の基本ルール
2. COBOLの変数命名の基本ルール

COBOLで変数名を付けるときには、次のような命名規則(ルール)があります。

  • 英大文字、数字、ハイフン(-)が使える
  • 先頭は英文字で始める
  • ハイフン(-)は先頭や末尾には使わない
  • 記号やスペースは使えない(例:!、@、#など)
  • 英小文字は使用できない(COBOLでは通常、英大文字を使います)

たとえば、次のような名前が有効です:

  • CUSTOMER-NAME
  • TOTAL-AMOUNT
  • EMPLOYEE-ID

3. 可読性(読みやすさ)を意識した名前の付け方

3. 可読性(読みやすさ)を意識した名前の付け方
3. 可読性(読みやすさ)を意識した名前の付け方

変数名は、プログラムを書くときだけでなく、あとで見直すときにもわかりやすいことが大切です。読みやすい名前をつけることで、バグ(間違い)を見つけやすくなり、他の人にも理解しやすくなります。

以下のようなポイントを意識しましょう:

  • 意味のある単語を使う(例:AGEPRICEDATEなど)
  • 複数の単語はハイフンで区切る(例:ORDER-NUMBER
  • 短すぎる名前は避ける(例:XY など)

例えば、下記のように変数を定義すると読みやすくなります。


01 CUSTOMER-NAME      PIC X(30).
01 ORDER-NUMBER       PIC 9(5).
01 TOTAL-AMOUNT       PIC 9(7)V99.

4. よくある命名ミスとその注意点

4. よくある命名ミスとその注意点
4. よくある命名ミスとその注意点

初心者がやってしまいやすいミスには、次のようなものがあります。

  • ハイフンの使い方のミス:先頭や末尾にハイフンをつけてしまう
  • 英小文字を使う:COBOLでは英大文字が基本です
  • 意味のない名前A1DATA1 など、後で見ても何を意味するのかわからない名前

たとえば、以下のような名前は避けましょう:

  • -NAME(ハイフンが先頭にある)
  • price(英小文字を使用)
  • D1(意味が不明)

5. 実際のCOBOLプログラムで使ってみよう

5. 実際のCOBOLプログラムで使ってみよう
5. 実際のCOBOLプログラムで使ってみよう

それでは、読みやすい変数名を使った簡単なCOBOLプログラムを見てみましょう。


       IDENTIFICATION DIVISION.
       PROGRAM-ID. NAME-DEMO.
       DATA DIVISION.
       WORKING-STORAGE SECTION.
       01 CUSTOMER-NAME      PIC X(20) VALUE "ヤマダタロウ".
       01 TOTAL-AMOUNT       PIC 9(5)V99 VALUE 12345.67.
       PROCEDURE DIVISION.
           DISPLAY "顧客名:" CUSTOMER-NAME
           DISPLAY "合計金額:" TOTAL-AMOUNT
           STOP RUN.

このプログラムを実行すると、以下のような結果が表示されます。


顧客名:ヤマダタロウ
合計金額:12345.67

6. 命名に役立つヒント集

6. 命名に役立つヒント集
6. 命名に役立つヒント集

変数名を考えるときに便利な考え方を紹介します。

  • 何を表しているのかをそのまま名前にする
  • 日本語を英語に変換して使う(例:「年齢」→AGE、「金額」→AMOUNT
  • 複数の情報を表すときは、それぞれの要素をつなげる(例:「顧客の名前」→CUSTOMER-NAME

変数名を英語にするのが難しいと感じたら、簡単な単語から覚えていくと良いでしょう。

カテゴリの一覧へ
新着記事
C#で複数ファイルをまとめて操作する方法(foreach・LINQ)をやさしく解説!
C#のインターフェースとは?クラス設計を柔軟にする基本技術
C#のコンストラクタの役割と使い方!オブジェクト初期化の基本
COBOLでデータベース接続を理解しよう!初心者でもわかる基本の考え方
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
C#のpartialクラスとは?初心者でも理解できるクラス分割の基本
No.2
Java&Spring記事人気No2
C#で型を調べる方法!GetType()・typeof演算子の違いと使い方
No.3
Java&Spring記事人気No3
C#の数値型をマスターしよう!int・double・decimalの違いと使い方
No.4
Java&Spring記事人気No4
COBOLのCOPY句の使い方を完全ガイド!初心者でもわかる共通部品の再利用方法