カテゴリ: C# 更新日: 2025/11/04

C#でファイルの存在確認・削除・移動の基本操作まとめ

C#でファイルの存在確認・削除・移動の基本操作まとめ
C#でファイルの存在確認・削除・移動の基本操作まとめ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、C#でファイルを確認したり削除したりする方法ってありますか?」

先生

「もちろんあります。C#では、Fileクラスという便利なクラスを使えば、ファイルの存在確認・削除・移動が簡単にできますよ。」

生徒

「ファイル操作ってなんだか難しそうですが、初心者でもできますか?」

先生

「大丈夫です。ファイル操作は、実は“家の中の荷物整理”のようなものなんです。存在確認は『このファイルあるかな?』、削除は『捨てる』、移動は『別の場所に片付ける』、といったイメージで考えるとわかりやすいですよ。」

生徒

「なるほど、そう考えるとイメージしやすいですね!具体的にどうやるのか知りたいです!」

先生

「それでは、実際のC#コードを使って、順番に説明していきましょう。」

1. C#でファイルの存在を確認する方法

1. C#でファイルの存在を確認する方法
1. C#でファイルの存在を確認する方法

まずは、「ファイルが存在するかどうか」を確認する方法です。C#では、File.Existsメソッドを使うことで、ファイルが存在するかどうかを簡単に調べることができます。

File.Existsは、指定したパス(ファイルの場所)にファイルがあればtrue(真)、なければfalse(偽)を返します。つまり、「このファイルある?」と聞いたら、「あるよ」または「ないよ」と返してくれるイメージです。


using System;
using System.IO;

class Program
{
    static void Main()
    {
        string path = "test.txt";

        if (File.Exists(path))
        {
            Console.WriteLine("ファイルは存在します。");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine("ファイルは存在しません。");
        }
    }
}

このプログラムを実行すると、test.txtというファイルがあるかどうかを調べて結果を表示します。


ファイルは存在します。

もしファイルが存在しない場合は、次のように表示されます。


ファイルは存在しません。

ファイルの存在確認は、削除や移動の前に「そのファイルが本当にあるのか?」を確認するためにも、とても大切な基本操作です。

2. C#でファイルを削除する方法

2. C#でファイルを削除する方法
2. C#でファイルを削除する方法

次に、ファイルを削除する方法を学びましょう。C#では、File.Deleteメソッドを使ってファイルを削除できます。

ただし、存在しないファイルを削除しようとするとエラーが出ることがあります。そのため、削除する前にFile.Existsで確認するのが安全です。


using System;
using System.IO;

class Program
{
    static void Main()
    {
        string path = "delete_me.txt";

        if (File.Exists(path))
        {
            File.Delete(path);
            Console.WriteLine("ファイルを削除しました。");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine("削除するファイルが見つかりません。");
        }
    }
}

ファイルを削除しました。

このように、削除前にチェックしておけば、安全にファイル操作を行えます。誤って大事なファイルを消してしまわないよう、常に確認する習慣をつけましょう。

3. C#でファイルを移動する方法

3. C#でファイルを移動する方法
3. C#でファイルを移動する方法

続いて、ファイルを別の場所へ移動する方法を見ていきましょう。C#では、File.Moveメソッドを使います。これは「ファイルをコピーして、元の場所を消す」という動きをしてくれます。

ファイルを整理したり、バックアップ用のフォルダにまとめたりするときに、とても便利です。


using System;
using System.IO;

class Program
{
    static void Main()
    {
        string sourcePath = "sample.txt";
        string destinationPath = "backup/sample.txt";

        if (File.Exists(sourcePath))
        {
            // ディレクトリが存在しない場合は作成
            Directory.CreateDirectory("backup");

            File.Move(sourcePath, destinationPath);
            Console.WriteLine("ファイルを移動しました。");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine("移動するファイルが見つかりません。");
        }
    }
}

ファイルを移動しました。

ポイント:移動先に同じ名前のファイルがあるとエラーになります。その場合は、File.Existsで確認して、既存ファイルを削除したり、ファイル名を変更して保存するなどの工夫が必要です。

4. ファイル操作でよくある注意点

4. ファイル操作でよくある注意点
4. ファイル操作でよくある注意点

ここまでで、C#のファイル操作(存在確認・削除・移動)の基本を学びましたが、実際に使うときに注意すべき点もいくつかあります。

  • ファイルのパス"C:\\Data\\test.txt"のように、Windowsではバックスラッシュ(\)を2つ続けて書く必要があります。
  • アクセス権限:削除や移動には、ファイルへの書き込み権限が必要です。権限がない場合はエラーになります。
  • 例外処理:予期せぬエラー(ファイル使用中など)に備えて、try-catch構文でエラーをキャッチするのも良い方法です。

これらを意識しておくと、実際の開発でトラブルを防ぐことができます。

5. まとめ:Fileクラスを使えば簡単にファイルを扱える!

5. まとめ:Fileクラスを使えば簡単にファイルを扱える!
5. まとめ:Fileクラスを使えば簡単にファイルを扱える!

C#のFileクラスを使えば、ファイルの存在確認・削除・移動といった操作を、ほんの数行で実装できます。ファイル操作はプログラム開発の基本中の基本です。今回学んだ3つの操作を覚えておくだけでも、データの整理やバックアップ処理など、さまざまな場面で役立ちます。

最初は「パス」や「メソッド」などの言葉に慣れないかもしれませんが、実際に手を動かして試してみることで、C#のファイル操作がきっと楽しくなるはずです。

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