カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/11/25

COBOLのサブルーチン間でのデータ共有を完全解説!初心者にもわかるCOPY句の使い方と活用方法

サブルーチン間でのデータ共有とCOPY句の活用
サブルーチン間でのデータ共有とCOPY句の活用

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLで複数の処理を分けて書くときに、データはどうやって共有するんですか?」

先生

「いい質問ですね。COBOLでは、サブルーチンという仕組みを使って処理を分けることができ、その中でCOPY句を使えばデータの共有も簡単になりますよ。」

生徒

「COPY句ってなんですか?難しそう……」

先生

「大丈夫!コピーという言葉のとおり、同じデータの定義を何回も使える便利な機能なんです。わかりやすく説明しますね!」

1. サブルーチンとは?

1. サブルーチンとは?
1. サブルーチンとは?

サブルーチンとは、プログラムの中で「ある処理を切り出した小さなパーツ」です。たとえば、「金額を計算する処理」や「名前を表示する処理」など、ひとつの目的ごとに分けることができます。

これにより、プログラムが見やすくなり、何回も同じ処理を使い回せるようになります。まるで「お料理のレシピカード」のように、必要なときにそのレシピを使って調理できるイメージです。

2. サブルーチン間でのデータ共有の必要性

2. サブルーチン間でのデータ共有の必要性
2. サブルーチン間でのデータ共有の必要性

サブルーチンを使うと、プログラムをスッキリ書けますが、「データの受け渡し」を考えなければなりません。たとえば、「入力された名前」を別の処理でも使いたいとき、どうやってその情報を伝えるのか?が問題になります。

このときに活躍するのが、COPY句を使った共有データの定義です。

3. COPY句とは何か?

3. COPY句とは何か?
3. COPY句とは何か?

COPY句(コピーく)は、共通のデータ定義を外部ファイルとして保存しておき、必要なときに読み込む機能です。たとえば、よく使うデータ項目(名前や住所、金額など)を1つのファイルにまとめておけば、複数のプログラムやサブルーチンで同じ内容を使うことができます。

繰り返し使うデータを毎回書く必要がなくなり、間違いも減らせて、保守もしやすくなるというメリットがあります。

4. COPY句の使い方(基本)

4. COPY句の使い方(基本)
4. COPY句の使い方(基本)

まず、共通のデータを定義したファイル(例:USER-DATA.CPY)を作ります。


01 USER-NAME     PIC A(20).
01 USER-AGE      PIC 9(3).

次に、プログラムやサブルーチンでCOPYを使って、そのファイルを読み込みます。


WORKING-STORAGE SECTION.
COPY "USER-DATA".

これでUSER-NAMEUSER-AGEを、そのプログラム内で自由に使えるようになります。

5. COPY句を使ったサブルーチンとの連携例

5. COPY句を使ったサブルーチンとの連携例
5. COPY句を使ったサブルーチンとの連携例

ここでは、サブルーチン(CALLで呼び出す外部プログラム)とデータを共有する具体例を見てみましょう。

メインプログラム(MAIN.CBL)

IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. MAIN.

DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
COPY "USER-DATA".

PROCEDURE DIVISION.
    MOVE "タロウ" TO USER-NAME
    MOVE 25 TO USER-AGE
    CALL "SUB1" USING USER-NAME, USER-AGE
    STOP RUN.
サブルーチン(SUB1.CBL)

IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. SUB1.

DATA DIVISION.
LINKAGE SECTION.
COPY "USER-DATA".

PROCEDURE DIVISION USING USER-NAME, USER-AGE.
    DISPLAY "名前:" USER-NAME
    DISPLAY "年齢:" USER-AGE
    EXIT PROGRAM.

6. 実行結果

6. 実行結果
6. 実行結果

上記のメインプログラムからサブルーチンを呼び出すと、以下のような出力になります。


名前:タロウ
年齢:025

7. COPY句のメリット

7. COPY句のメリット
7. COPY句のメリット

プログラムが大きくなると、同じデータ項目をいろんな場所で使いたくなります。そんなとき、COPY句を使えば、同じ定義を何度も書く必要がなくなり、ミスを防ぎ、作業をスピードアップできます。

  • 同じデータ定義を複数の場所で使える
  • 1つの変更が全体に反映される
  • プログラムが読みやすくなる
  • サブルーチンでのデータ受け渡しが簡単になる

8. COPY句を使うときの注意点

8. COPY句を使うときの注意点
8. COPY句を使うときの注意点

COPY句を使うときは、定義ファイル(拡張子.CPYなど)をWORKING-STORAGE SECTIONLINKAGE SECTIONなど、適切な場所に記述する必要があります。位置が正しくないと、コンパイルエラー(翻訳できません!というエラー)が出るので注意しましょう。

また、ファイル名の書き方(拡張子を付けるかどうかなど)は、開発環境によって異なることがあります。チームで決められたルールに合わせて書くようにしましょう。

まとめ

まとめ
まとめ

COBOLにおけるサブルーチン間でのデータ共有は、業務システムの実装で欠かせない仕組みのひとつであり、その中心となる技術がCOPY句です。記事の内容を振り返ると、サブルーチンを使って処理を分割し、複数の場所で同じデータを扱いたいときに、COPY句を使って共通データ定義を一元管理する方法は非常に効果的であることがわかります。たとえば、名前・住所・金額といった業務用データはさまざまな処理で使われるため、ひとつずつ定義を書き込んでいると、修正の度に多くの場所を直さなければならなくなり、ミスの温床にもなります。しかしCOPY句を使えば、共通データ定義を1つのファイルにまとめておき、必要なプログラムで読み込むだけで済むため、保守性が飛躍的に高まります。 また、COPY句はただ読み込むだけの仕組みではなく、サブルーチン間でのデータ受け渡しを自然な形で実現する点も重要です。メインプログラムとサブルーチンが同じ定義を共有していれば、USING句を使ったデータ受け渡しもスムーズになり、項目の不一致や桁数のズレといったトラブルも減らせます。とくにLINKAGE SECTIONでCOPY句を用いる場合、呼び出し元と呼び出し先が同じ構造を参照できるため、安全で正確なパラメータ連携が可能になります。 さらに、COPY句の活用はプログラムの可読性にも大きく貢献します。業務システムでは、数百の項目や複雑なデータ構造を扱うことが一般的であり、すべてのプログラム内で同じ項目を定義してしまうと、ソースコードが煩雑になり、誤読や改修漏れが起こりやすくなります。COPY句で共通項目を定義すると、どの項目が業務共通で使われているかが明確になり、プログラムの構造がすっきりします。プログラミング未経験の初心者でも理解しやすい読みやすいプログラムにつながります。 注意点として、COPY句を記述する位置は慎重に選ぶ必要があります。WORKING-STORAGE SECTIONやLINKAGE SECTIONなど、どこに定義するかによってプログラム全体の動作に影響を与えるため、正しい位置でCOPY句を使うことが重要です。また、実際の開発現場では、COPY句のファイル名や配置ディレクトリ、拡張子のルールがプロジェクトごとに決められていることが多いため、チームのコーディング規約を確認しながら統一された形式で利用することが求められます。 以下には、記事の理解を深めるためのサンプルを載せています。COPY句を使った共通項目の定義と、メインプログラム・サブルーチン間でのデータ受け渡しの流れをもう一度確認しながら、どのようにデータが共有されているのかをあらためてイメージしてみてください。

COPY句を使ったデータ共有サンプル


* 共通定義ファイル(COMMON-DATA.CPY)
01 COMM-USER-NAME PIC A(20).
01 COMM-USER-AGE  PIC 9(3).

* メインプログラム側
WORKING-STORAGE SECTION.
COPY "COMMON-DATA".
PROCEDURE DIVISION.
    MOVE "ハナコ" TO COMM-USER-NAME
    MOVE 30 TO COMM-USER-AGE
    CALL "SUB-DISP" USING COMM-USER-NAME COMM-USER-AGE
    STOP RUN.

* サブルーチン側
LINKAGE SECTION.
COPY "COMMON-DATA".
PROCEDURE DIVISION USING COMM-USER-NAME COMM-USER-AGE.
    DISPLAY "名前:" COMM-USER-NAME.
    DISPLAY "年齢:" COMM-USER-AGE.
    EXIT PROGRAM.

このサンプルのように、COPY句で定義したCOMM-USER-NAMEやCOMM-USER-AGEは、メインプログラムとサブルーチンの両方で同じデータ構造として扱うことができます。データをUSING句で受け渡す際にも、同じCOPY定義を参照するため整合性が取りやすく、誤った項目の受け渡しや桁数不一致の問題を防げます。COPY句はシンプルな仕組みながら、業務プログラムの品質を支える非常に重要な要素であり、扱いに慣れることで開発効率や保守性が大幅に向上します。 また、一度COPY句を使いこなせるようになると、複数のサブルーチンや外部プログラムを組み合わせた複雑なシステムでも、共通データを効率よく扱えるようになるため、COBOLプログラム全体の設計がよりスムーズに進むようになります。COPY句は初心者でも扱いやすい機能なので、まずは簡単な共通項目を作って試し、サブルーチン連携で使ってみると理解が深まりやすいでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「COPY句って難しそうに見えましたけど、仕組みを知るとすごく便利ですね!同じデータを何回も書かなくていいのは助かります。」

先生

「その通りです。業務システムではたくさんのデータ項目を扱うので、COPY句を使うことで管理がとても楽になりますよ。」

生徒

「サブルーチン間のデータ共有もスムーズになりますね。USING句で渡すときに、同じ定義を使うのが大事なんだってよくわかりました。」

先生

「ええ、そこがポイントです。同じ構造を共有することで桁数のズレや項目違いのミスを防げます。COPY句の役割は本当に大きいですね。」

生徒

「これから共通項目を作るときは、まずCOPY句を使ってみます!プログラムが読みやすくなりそうですし、保守もしやすくなりそうです。」

先生

「その意識がとても大切です。COPY句をうまく使いこなせるようになれば、COBOLでの開発がぐっと楽になりますよ。」

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