COBOLとは?歴史・特徴・メリットを初心者向けに解説
生徒
「先生、COBOLってなんですか?聞いたことはあるけど、全然わからないです。」
先生
「COBOLは昔から使われているプログラミング言語のひとつで、特に企業のシステムなどに多く使われているんだよ。」
生徒
「どんな特徴があるんですか?難しいですか?」
先生
「それじゃあ、COBOLの歴史や特徴、どんなメリットがあるのかを一緒に見ていこう!」
1. COBOLとは?
COBOL(コボル)は、Common Business Oriented Languageの略で、ビジネス向けに作られたプログラミング言語です。1959年にアメリカで開発されて以来、長い間、多くの企業のシステムで使われてきました。
COBOLは特に銀行・保険・公共機関などの大きなシステムで利用されていて、現在でも現役のシステムがたくさん動いています。
「プログラミング言語」とは、パソコンにやってほしいことを伝えるための「言葉」のようなものです。COBOLは、特に数字やお金の計算、帳票(ちょうひょう)と呼ばれる表を出すような仕組みに向いています。
2. COBOLの歴史
COBOLは1959年に、アメリカの政府機関や大企業が中心となって作られました。今から60年以上前ですね!
当時のコンピュータは今とは全く違う仕組みで、今みたいに「アプリ」を作る時代ではありませんでした。それでもお金の計算や在庫管理を正確にやるためにCOBOLが生まれました。
その後、1970年代から1980年代にかけて、大手の銀行や役所でCOBOLを使ったシステムがどんどん作られていきました。
3. COBOLの特徴
COBOLには、次のような特徴があります。
- 英語に近い書き方ができる
- 読みやすいプログラムが作れる
- 大量のデータ処理に強い
- 帳票作成やお金の計算に向いている
例えば、COBOLのプログラムは英語の文章に近い形で書かれるので、初めて見てもなんとなく意味がわかるかもしれません。
「大量のデータ」とは、たとえばお客様の情報や商品の在庫など、たくさんの情報のことです。COBOLはそういった情報を安全に、正確に扱うことが得意です。
4. COBOLのメリット
COBOLには次のようなメリットがあります。
- 古いシステムでも現役で動く
- 大規模なデータ処理に強い
- ミスを防ぐ仕組みが多い
COBOLは昔から動いているシステムに強いので、企業が長く使い続けられる仕組みとして役立っています。
また、COBOLにはプログラムの安全性を保つルールがしっかりしているので、銀行のようなお金を扱う大事な仕事に向いています。
5. COBOLの具体的な使われ方
COBOLは今でも、次のような場所で使われています。
- 銀行の預金管理システム
- 保険の契約管理システム
- 役所や公共機関の基幹システム
「基幹システム」とは、会社や組織の一番大事な仕組みのことです。COBOLはそうした仕組みの裏方として、今でも働いているんです。
6. COBOLのこれから
実は、今でも多くのCOBOLのプログラムが動いていて、COBOLを扱える人の需要もあります。
ただ、新しいプログラミング言語がどんどん出てきて、COBOLを使う場面は少しずつ減っています。それでも昔からあるシステムを支えるために、COBOLはこれからも大切な役割を果たしていくでしょう。
もしCOBOLに興味を持ったら、どんな仕組みで動いているのかを調べると、新しい発見があるかもしれませんね!