カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/06/13

COBOLのキーワードと予約語を完全解説!初心者でもわかる使い方ガイド

COBOLのキーワードと予約語の一覧と使い方
COBOLのキーワードと予約語の一覧と使い方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「COBOLにはキーワードや予約語ってあるんですか?」

先生

「はい、COBOLにはプログラムを書くときに特別な意味を持つキーワードと予約語があります。」

生徒

「それらはどのように使えばいいんですか?たくさんあって難しそうです…」

先生

「安心してください。使い方はとてもシンプルです。一緒に基本から丁寧に学んでいきましょう!」

1. キーワードと予約語とは?

1. キーワードと予約語とは?
1. キーワードと予約語とは?

COBOL(コボル)には、「キーワード(keyword)」や「予約語(reserved word)」と呼ばれる、あらかじめCOBOLが特別な意味を持つ単語がたくさん用意されています。

これらの単語は、プログラムの動きを決めるために使われる重要な言葉で、変数の名前自由な文章として使うことはできません。

たとえば、「DISPLAY」は、画面に文字を表示する命令です。このように、意味が決まっている言葉を「予約語」といいます。

2. COBOLの代表的な予約語一覧

2. COBOLの代表的な予約語一覧
2. COBOLの代表的な予約語一覧

ここでは、初心者が最初に覚えておきたいCOBOLのキーワード・予約語を紹介します。

  • IDENTIFICATION DIVISION:プログラムの名前などを書く部分
  • PROGRAM-ID:プログラムの名前を指定
  • ENVIRONMENT DIVISION:実行環境に関する設定
  • DATA DIVISION:データや変数を定義する部分
  • WORKING-STORAGE SECTION:変数を定義する場所
  • PROCEDURE DIVISION:処理の手順を書く部分
  • DISPLAY:文字やデータを表示する
  • MOVE:データを別の場所に移す
  • IF:条件分岐をする
  • PERFORM:処理を実行する
  • STOP RUN:プログラムの終了

3. 予約語を使ったCOBOLのサンプル

3. 予約語を使ったCOBOLのサンプル
3. 予約語を使ったCOBOLのサンプル

実際にCOBOLのキーワードを使ったプログラムの例を見てみましょう。


IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. SampleProgram.

ENVIRONMENT DIVISION.

DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 MESSAGE     PIC X(20) VALUE "こんにちは、世界!".

PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY MESSAGE
STOP RUN.

このプログラムでは、DISPLAYという予約語を使って、画面に「こんにちは、世界!」と表示します。PROGRAM-IDDATA DIVISIONなどもすべてCOBOLのキーワードです。


こんにちは、世界!

4. キーワードと予約語は間違えて使えない?

4. キーワードと予約語は間違えて使えない?
4. キーワードと予約語は間違えて使えない?

COBOLの予約語は、変数名やプログラム名として使うことはできません。もし使おうとすると、コンパイルエラー(=パソコンが「それはだめ」と教えてくれるメッセージ)が出てしまいます。

たとえば、次のようにDISPLAYという名前の変数を作ろうとするとエラーになります。


01 DISPLAY     PIC X(10).

このように、予約語はCOBOLのルールで特別な意味を持っているため、自由に使うことができません。

5. 予約語と似ているけど自由に使える単語もある?

5. 予約語と似ているけど自由に使える単語もある?
5. 予約語と似ているけど自由に使える単語もある?

COBOLには、予約語と似ているけれど、独自に名前をつけられる部分もあります。たとえば、変数名や手続き名などです。

以下の例を見てください。


01 MY-NAME     PIC X(20) VALUE "たろう".

このMY-NAMEのように、自分で自由に名前をつけられる部分では、予約語以外の名前を使えば大丈夫です。

6. 予約語の覚え方のコツ

6. 予約語の覚え方のコツ
6. 予約語の覚え方のコツ

最初から全部覚えるのは難しいですが、使いながら自然に覚えることが大切です。初心者のうちは、「DISPLAY」や「MOVE」など、よく使うものから覚えていきましょう。

また、スペルミスにも注意が必要です。間違えるとエラーになるため、1文字1文字丁寧に書く習慣をつけましょう。

7. よく使うキーワード早見表

7. よく使うキーワード早見表
7. よく使うキーワード早見表

以下に、よく使うキーワードとその意味を一覧でまとめました。

キーワード 意味
DISPLAY画面に表示する
MOVEデータを移す
IF条件分岐
PERFORM処理を実行
STOP RUNプログラムを終了
IDENTIFICATION DIVISIONプログラムの情報を書く
DATA DIVISIONデータ定義部分
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